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書籍情報
東京・師範学校生活史研究
東京・師範学校生活史研究

著者:陣内 靖彦
発 行:東京学芸大学出版会
2005年7月 第1版第1刷発行
ISBN:4-901665-04-9
価格:3,990円(税込)

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 本書は,東京における教員養成の通史であり,その大部分は,現国立大学法人東京学芸大学およびその前身である師範学校の歴史をまとめたものである。これらの師範学校にはすでに数冊の沿革史が残されている。本書が取り上げる史実の多くはこれらの沿革史に依拠している。ただ,著者が心がけたのは,これは,東京の各師範学校の沿革史(それはしばしば各学校同窓会の編集だったり,母校の思い出話として懐かしむ類のものが多い)ではなく,師範学校という場で営まれた教員養成の実態を描くことであった。(「まえがき」より)

内容構成

まえがき

第1章 東京府小学師範学科の設立(学制期)

第1節 教則講習所の開設
第2節 東京府小学師範学科の開校
第3節 東京府師範学校における制度化の進展
第4節 学制下の東京府における教員養成の組織と性格

第2章  東京府師範学校の模索(明治十年代)

第1節 師範学校制度の法制化
第2節 東京府師範学校の模索と組織化
第3節 生徒と学校生活
第4節 教員「改革」と師範学校

第3章  東京府尋常師範学校の整備(明治後半期)

第1節 「師範学校令」以後における教員養成諸制度の整備
第2節 東京府(尋常)師範学校の整備と展開
第3節 伝習所の廃止と小学校教員講習科の設置
第4節 東京府女子師範学校の開校
第5節 生徒募集方式に見る東京府の特質

第4章 東京府師範学校の拡充(明治末・大正初期)

第1節 「師範学校規程」の制定と教員養成制度の整備
第2節 東京府立三師範学校体制の発足
第3節 府立師範学校の教育内容
第4節 生徒募集と入学・卒業の状況
第5節 師範学校の生活

第5章 東京府師範学校の変容(大正後半期)

第1節 臨時教育会議から文政審議会へ
第2節 師範学校の入学試験
第3節 大正期の師範学校生活
第4節 講習科の再編と展開

第6章  師範学校の革新と統制(昭和戦前期)

第1節 「師範大学」構想論議と文理科大学の設置
第2節 府立師範学校の教育課程
第3節 再編下の師範学校生活

第7章  師範学校の再編(戦中期)

第1節 大泉師範学校の開校
第2節 「師範教育令」の改正と新「師範学校規程」
第3節 東京青年師範学校
第4節 傷痍軍人東京小学校教員養成所他
第5節 戦時下の師範学校生活

第8章 東京学芸大学の発足(昭和戦後期)

第1節 敗戦直後の師範学校
第2節 東京学芸大学の発足
第3節 教育職員免許法の制定
第4節 教員講習

第9章 新たな教員養成の展開(高度成長期以降)

第1節 問い直される「大学における教員養成」
第2節 小・中・高の教員養成−東京学芸大学の場合
第3節 転換期の教員養成制度

第10章  変貌する教員養成大学(昭和末・平成期)

第1節 問題の所在
第2節 戦後教員養成におけるこの二十年の位置づけ
第3節 「懇談会」報告書にみる状況認識
第4節 東京学芸大学の場合
第5節 問われる「大学における教員養成」

補論  都市社会の形成と教育の展開

1 都市を見る眼・教育を見る眼
2 職業紹介所風景−求職者の群れ
3 都市社会東京の発展
4 都市学校の形態と役割

参考・引用文献一覧
図表一覧
あとがき

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184-8501
東京都小金井市貫井北町4-1-1
東京学芸大学構内
TEL:042-329-7797
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