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子どものために描かれた空想的な物語には星が輝いている。
〈児童文学ファンタジー〉という新しい視点を通して童話の世界の星を探していくと、アンデルセンや宮沢賢治の新しい世界が見えてくる。
ファンタジーの多重性や宗教性に注目して読み解いた新しい児童文学論。

序　章

〈児童文学ファンタジー〉の星図とは何か

第1章

アンデルセン童話の星と星座

　1節

アンデルセン童話に輝く〈児童文学ファンタジー〉の星々

　2節

愛と信頼、献身が連なる物語

　3節

自尊感情に基づく自信と顛倒の面白さ

第2章

星のサムネイル　−イーハトーヴ

　1節

童話の創作と宗教的世界観の相関関係

　2節

イーハトーブの世界への招待状

第3章

〈児童文学ファンタジー〉として読む『銀河鉄道の夜』

　1節

童話「銀河鉄道の夜」の創作・改稿と宗教活動の関連性

　2節

改稿の過程における現実と空想の関係性

　3節

〈児童文学ファンタジー〉の特性からみる最終形

終　章

〈児童文学ファンタジー〉の星図の中で輝く