情報教育概論 2007年度 期末試験問題例 (山崎,2007年7月)
1.情報社会においては自分が便利に使えさえすればよい,とか,問題が発生したらそれはすべて他人の責任である,という態度は許されなくなりつつある.し
かし,そのためにはリベラルアーツとしての「情報リテラシー」を万人に教育する必要が生じてきた.情報教育の専門家はどのような素養と技術を備えなければ
ならないか.(第1章)
2.わが国の教育政策における「情報教育」と,あらゆる教科が情報化される「教育の情報化」が渾然となっており,混同されているところがある.
文部科学省のWebサイトに入り「情報教育」と「教育の情報化」の区別と同一性を整理せよ.(第1章)
3.著作権に関して法的な関係を含めた最新の情報が文化庁のWebサイトに掲載されている.とくに学校教育関係で問題になることに注目し,
Q&Aを整理すること.(第3章)
4.フリーソフトウェアやオープンソースのソフトウェアが果たす役割とその効果について述べよ.また,もし問題があればどのようなことがある
か,指摘せよ.(第3章)
5.情報格差を無くすためには,政策的な課題,技術的な課題,教育的な課題が山積みである.このうち,教育がなし得ることは何か.(第3章)
6.情報アクセシビリティは情報格差を無くす技術的な課題に関連している.この中でウェブアクセシビリティに関するユニバーサルデザインの指
針を考えよ.(第3章,第5章)
7.情報科学には「アルゴリズムとデータ構造」および「コンピュータプログラミング」が必須の項目になっている.ここで「コンピュータプログ
ラミング」を学ぶ意義は何か.(第8章)
8.初等・中等教育(高等学校教育を含む)においてコンピュータプログラミングは必要か?必要とすれば何故か?(第8章)
9.コンピュータネットワークにおける通信プロトコルのOSI参照モデルとTCP/IPプロトコルの階層モデルとの関連を述べよ.(第9章)
10.コンピュータの将来と限界を考え,近未来(10年後)の情報化はどのように進むかについて予測せよ.(第10章,第1章)