■ 3.東京都認可保育園
(1)概要
調査対象:東京都認可保育園 (配布177園 回収88園 回収率49.7%)
調査期間:2014年10-11月
調査方法:東京都23区の認可保育園から各区10園を選定し、各園に1部ずつ郵送にて配布・回収
調査内容:①回答者属性,②園について,③一時預かり保育について,④幼保連携について,⑤幼保一体化について
(2)まとめ
①東京都認可保育園における幼稚園との連携について
東京都の認可保育園に対して幼稚園との連携があるかどうか尋ねたところ、連携がないと回答した園が多い結果となりました(57園)。
連携している園(28園)におけるその理由としては、地域の幼保小中の連携会議等において連携をしているという記述が多かったです。また、連携していない園は、近隣に幼稚園がないことや、余裕がないこと等が挙げられていました。また保育園の数が幼稚園の数よりも多いため、連携が難しいことも挙げられていました。
連携がある園では日常的な子ども同士の交流をしている園が多く(13園)、次いで「幼保の保育者同士の交流」(11園)、「園内研究会への参加」(10園)、「合同研修会への参加」(10園)が多かったです。
どのような連携が必要と感じるかの項目については、保育園においても「合同研修会への参加」「幼保の保育者同士の交流」の幼保の保育士のかかわり合いや学び合いの必要性を感じていることが分かりました。
②東京都認可保育園の幼保一体化への意識について
一体化については、一体化したいと考えている園はなく、わからない園が多い結果となりました(32園)。
わからない園では、その理由として行政の方針という回答が最も多く、他の理由が少なかったことから、行政次第と考えている園が多いことが考えられます。また、検討していきたい園は「子育て支援が充実する」や「保育・教育内容の充実」の理由が多い結果となりました。