年間行事
スポーツフェスティバル(9月中旬)
小金井中学校には他の中学校で行われているような「体育祭」や「運動会」といった行事はありません。代わりにスポーツフェスティバルがあります。
スポーツフェスティバルでは学年を超えてA組、B組、C組、D組の4クラスに分かれて優勝を争うところは「体育祭」や「運動会」と同じかと思いますが、争う種目は「フットサル」、「アルティメット」、「3 on 3」、「ソフトバレーボール」の4つというところが特徴でしょう。それぞれのチームには1年生から3年生、男の子も女の子もいる中で競うこともまた特徴の一つです。
男の子も女の子も、大きい子も小さい子も、運動が得意な子も得意でない子もいる中で良い結果を残すには、みなで協力して「チーム」を作るしかありません。
一つの強い「チーム」があっても残りの「チーム」が良い結果を残せなければクラスの優勝は望めません。
本校の保健体育・体育分野では、運動やスポーツの実践を通して人との関わりやスポーツの文化に触れ、その価値を見出し、自発的に取り組むことができる生徒を育てようとしています。そして、それが豊かな生活の創造につながっていくとも考えています。つまり、3年間の学びでは、運動やスポーツに必要な技能を習得するだけでなく、自発的に運営する力や自身に適した場を創造する力も身につけていくことを目指しているのです。
例えば、1年生でも3年生でも実施している球技の授業で、ルールの捉え方に次のような変容が見られます。1年生では「どんなルールでやるのですか?」、「この場合は反則なのですか?」という声が出てきます。3年生になると「このルールでやると、こういう困ったことが起きるのですが。」、「僕たち、うまくなってきたので、こういうふうにルールを変えていきたいのですが。」という声が出てくるようになります。ルールは「守らなくてはならないもの」から「楽しむためにあるもの」に変わっていくのです。
授業は、グループ活動を基本としています。自分と友達とは異質であり、だからこそ「学び合い」が大切になると考えています。したがって、男女共修は当然であり、時には他学年の仲間とグループを作ることもあります。そのような学びから、生涯にわたって、いつでも、どこでも、誰とでも、運動やスポーツで関わって楽しみ、豊かな生活を送ることができる人に育っていくことを期待しているのです。
この考えからスポーツフェスティバルは様々な人の混ざった「チーム」を作って勝利を目指すのです。
2017年度はフットサルで上位に多くの「チーム」を送ったD組が、他の種目でもその差を守り切り優勝を勝ち取りました。
画像は2017年度優勝したD組の様子をコラージュ風に加工してみました。