第7回「グローブ日本 生徒の集い」
第7回「グローブ日本 生徒の集い」が、平成24年12月14日〜16日の3日間にわたって、東京・代々木のオリンピックセンターにて開催された。参加校は、グローブ指定校15校およびオープン参加校2校の計17校。北は北海道、南は鹿児島の全国から集まり、これまでのグローブ活動の発表や交流を行った。
写真は開会式の様子。
開会式の後、「先輩からのメッセージ」として、グローブ卒業生(アルムナイ)による発表が行われた。「中学校時代のグローブ活動」、「現在大学で行っている勉強や研究活動」、「現在グローブ活動をしている後輩へのメッセージ」等についての話があり、 後輩たちからは、励みになったなどの感想が寄せられた。
口頭発表は、小学生・中学生による発表と、高校生による発表の2会場にわかれて行った。小・中学校の会場では小学校3校、中学校1校の発表が行われた。地域の特性を生かした観測活動について、歌を取り入れて紹介するなど、工夫を凝らした発表が行われた。
高校生の会場では、10校の発表があり、より専門性の高い観測活動や保全活動、研究成果について発表・報告が行われた。測定方法やデータの取り扱いについて、専門的な質問が寄せられるなど、活発なやり取りがみられた。
午後には各校によるポスター発表も行われた。2つの会場に小・中・高校生が集まり、それぞれの学校の取り組みについて、じっくりと話を聞いたり、アドバイスを受けたりと、非常に有意義な時間となった。標本の展示など、学校によって様々な工夫がこらされ、今回初めて開催された参加者投票によるポスター賞には、山口県立田布施農工高校が選ばれた。
中学生・高校生による環境実験ワークショップでは、有志計10校の中高生による体験プログラムが行われた。テーマは、「生活排水と水質調査」、「夏の住まい方 冬の住まい方」、「重曹でバスボムをつくろう」、「廃油からリサイクル石けんを作ろう」、「水の万華鏡をつくろう」、「オリジナルしおりを作ろう」、「手作りアクセサリー」、「カブトガニのペーパークラフトを作ってみよう」、「海の宝石『真珠』の不思議」。参加者は、様々なブースをまわり、実験や工作を楽しんだ。
夜には「環境学習体験プログラム GLOBE at Night」を行った。毎年1〜5月頃に観測が行われている「GLOBE at Night」の概要説明後、15倍望遠鏡を組み立てた。講師は星空案内人の福田氏、泉水氏と科学技術振興機構の中村氏。雨天のため、野外での星空観察は行えなかったが、国立天文台作成のソフト「Mitaka」によるデジタル宇宙旅行も視聴したことなどから、参加者からは「宇宙の広大さに感動した」などの感想が寄せられ、このプログラムが強く印象に残ったことがうかがえた。
最終日には、東京学芸大学教員による環境学習体験プログラムが行われた。テーマは「光ってなんだろう」、「植物の匂いと生物季節」、「林の地面・土を観察しよう」、「生きる」、「魚のウロコアート」、「明治神宮の杜の自然探索」、「ビルの熱を診断する」の7つ。参加者は各自1つのプログラムを受講し、環境に関わるテーマについて、大学教員から直接指導を受け、専門的な内容も学ぶ機会となった。