a) Pepparkakshus
ペッパーカ(コ)ークスヒュースというような感じで発音します。ペッパカーコール(ジンジャークッキーです)のおうち。
Pepperkakorは、ジンジャー(ショウガ)、シナモン、グローブといった香辛料が入ったクッキーで、クリスマスやルシアのときの定番らしいです。これと、Glogg(グレッグと読みます。レーズンやナッツを入れて温めた赤ワイン)、お子さまにはJulmust(ユールムストと読みます。ほとんどコカコーラ)、それにサフランロール(サフランを使った、黄色い生地の丸パン)をあわせていただきます。感覚的なものですが、スウェーデンには「定番」が多いと思いました。
スウェーデンの人たちは、Pepperkakorを食べる一方で、Pepperkakshusというお菓子の家を作ってクリスマスを楽しんで(?)いるようです。とくに、小さいお子さんのいるご家庭では。この日(12月10日、月曜日)の夕方、大学の先生からPepperkokashusをつくるからおいで、というお誘いをいただき、喜んで行ってきました。ここでは、クッキー自体は、出来合いの生地を使っていましたが、そこからホームメイドで焼くのもよくしているんだそうです。最初は味の違いがよくわかりませんでしたが、何回もいろいろなところでいただいているうちに、最近はちょっとわかるようになってきました。
上に出来合いの生地を使ったと書きましたが、私が経験したのは、さらに簡単な、組立型のPepperkakshusでした。日本で、クリスマスケーキをスポンジから焼くぞ、というのと、スポンジケーキの土台を買ってきてデコレーションだけ楽しむのと、というのの違いに似たものを感じました。しかし、出来合いのpepperkakshusというのはどうもないようです。できあがりはお世辞にも美しくはありませんでしたが、みな嬉々として楽しみ、楚々として持ち帰っていました。これをクリスマスが終わるまで飾っておいて、その後壊して食べるんだそうです(もうその頃には風味が飛んでおいしくないらしいんですが)。ちょっと日本のおかがみみたいな印象です。でも見目麗しくは決してない。
この日は、先生のお宅のマンションの(共同利用)集会室で、ご近所さんとか、お子さんの通う保育園のお友だち一家とか数家族が集まってpepperkakshusをつくりました。当然(!?)パパさんも参加です。(各自作ったものは、各自が持ち帰りました)。このほかにも、クリスマスカードを絵の具で描くということも、思い思いに楽しんでいて、なんというか、スウェーデン人はHandwork好きだなぁという印象をいっそう強くしたのでした。このように、12月に入ったら、それぞれのご家庭で、仲のよい友人たちとクリスマスに向けての準備(それ自体が楽しいイベントになっている)をしているんでしょうね、アフターファイブは皆それぞれに忙しそうです。
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さあ、始めましょう!というところです。マジパンみたいな材料で、皆思い思いの形をつくりました。動物を作ったり、花を作ったり。。(でもそれだけだったんですけど、あれを何にどう使うのか不思議です。飾りとして添えるだけなのかな。)。子どもはすぐに飽きて、材料のお菓子に手を出しては、周りの大人にしかられていました。 手前のパンは、サフランロールです。手前左手の白いポットは、Gloggを温めるられるようになっています。その向こうのボトルは、Jusmustという飲み物で、コーラやセブンアップみたいな炭酸飲料です。その右の青い紙箱に、Pepperkakshusの組み立て用kakorが入ってます。 |
組み立て用Pepparkakorを、砂糖をとかしたカラメルを接着剤代わりに組み立てているところです。チョコレートではありません、たんに焦げてしまっているだけです。 | ![]() |
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組み立てが終わったPepparkakshus。これをdecolateしていきます。 |
彼女は、組み立て用のpepparkakorではなく、生地から焼いてhusを作り、砂糖チューブで縁飾りをつけているところです。 | ![]() |
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このPepparkakorはまた別の人の作品です。やはり生地から焼いて形を取ったものです。大きすぎたのか、屋根がたわんで崩れそうですが、彼女はそんなことお構いなしにどんどん作業を進めて行ってます。 |
これは、最初の組み立て用のkakorを使って、中澤がdecolateした完成品です。マジパンみたいなのを丸めて、液状のお砂糖チューブで屋根にくっつけていったんですが、周りからは、marvelous!!と(お世辞でも)ほめられたので、ちょっと鼻高さんになってしまいました。(*^_^*)。しばらくの間は、部屋中にpepprekakorのにおいが充満してました。 |
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