9 God Jul(ユール:クリスマス)

 クリスマスは、本当に一大イベントみたいです。日本のお正月みたいな感じでしょうか。イブからのクリスマスの3連休だけでなくて、12月に入ったら窓という窓に、キャンドルがともり(ほとんど電灯)、いきなりクリスマスムードが高まってきます。12月の過ごし方自体を「クリスマス」シーズンとでも呼べるのではないかと感じました。
 スウェーデンでクリスマスを過ごす、というと、友人・知人からは「本場のクリスマスを経験できていいね」とよくうらやまれたのですが、終わってみると、クリスマスは完全休日で、とくに何も変わったことはありませんでした。むしろ、街はひっそりと静まりかえっていました。クリスマスは完璧に家族中心の行事のようです。宗教色もほとんど感じませんでした。
 私自身は、ヨテボリではなく、キールナでクリスマスを大晦日を過ごしたんですが。大晦日の12時前後は、あちこちで花火が上がり、街のメイン広場にはたくさんの人が集まって、ライブが開催され、たいそうにぎやかでした。オーロラを見たかったので、花火はちょっとじゃまな気もしたんですが(自己都合)。花火は、そここで勝手に打ち上げていて、日本で売っているものより火薬の量が格段に多いようでした。でも、カウントダウンの時が一番の盛り上がりで、新年を迎えるや、三々五々皆とっとと帰って行っちゃってました。
 スウェーデン語には、mellandagarna(メランダガールナと読む)という言葉があって、クリスマスとニュー・イヤーの間の日々、という意味のようなんですが、レストランも完全休業のところがあるなど、旅行者や短期滞在者には厳しい期間でした。とはいえ、クリスマス三が日(!?)が終わったとたん、Julrea(クリスマス・バーゲン)が始まり、「クリスマスの間、あなたたちは一体どこに行ってたの?」っていうくらいの人出でにぎわいます。クリスマス前の市場のにぎわいの後、クリスマス後にバーゲンシーズンがやってくるわけです。個人的には、クリスマス前にショッピングモールに設けられた仮設店舗のクリスマスマーケットが、スウェーデンならではの物たちであふれていて、楽しめました。
 これを書いている今は、1月7日ですが、まだクリスマス飾りは商店街にもいきてます。日本のように、クリスマスが終わったら大慌てで松飾り、というのではなくて、ずっとクリスマス(!?)のままです。mellandagarnaの終わりがいつなのか、気になってしょうがないので、今度周りの人に尋ねてみるつもりです。

 挨拶の言葉は、God Jul och gott nytt (a)r!!
 クリスマスカードなどには、
     God Jul och gott nytt (a)r
        onskar
           Chie
 などと書くようです。onskarというのは、英語でwish。スウェーデン語は語順が柔軟なので、Chie wishes you Merry Christmas and a happy new year!! というところでしょうか。

 ここでは、大学の先生に誘ってもらって経験したクリスマス関連行事を中心にUPします。

a) Pepparkakshus(Torsdag den 20 december)

b) Lucia(Torsdag den 20 december)

c) Jul och sno(M(a)ndag den 7 januari)


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