WaSIT Water Special Interest Tours Tokyo Gakugei University

コンセプト

2016年春、米国コカ・コーラ財団(THE COCA-COLA FOUNDATION)の助成を受けて「水辺の学びデザインプロジェクトWaSIT」を立ち上げ、活動を開始しました。WaSITとはWater Special Interest toursの略。SITとはテーマ性、趣味性の高い目的型のツアーのことで、一般的な観光スポットを周遊するだけではなく、文化鑑賞、動物、健康など個人やグループの関心にもとづいて目的地を組んだバラエティー豊かなパッケージ・ツアーを意味します。一連の活動で構成されるツアーのパッケージは、ひとつの学習プログラムとして捉えることもできます。
このプロジェクトでは、水辺をテーマにしたオリジナルのWater SITを企画・体験・発信します。大学生の視点で組み立てたオリジナルの水辺ツアーに出かけ、見つけた場所やコースがもつ学びの可能性を探っていきます。水辺の魅力を伝えるためには、とらえにくい水辺の事象や活動をわかりやすく表現することが重要なポイントになります。ツアーを経験した後、組み込まれる場所やつながりが有する学びの可能性を考え、グループワークによってマップやショートムービー等の独自の教材をデザインしていくことも目標にしています。

シンボルマーク

このシンボルマークは、漢字の「水」が造形的モチーフになっています。「川」の流れをイメージした四方に広がるラインの形状は、「人と自然」、「人と町」、そして「人と人」との「つながり」を表現しています。
一方、「水辺」に見立てた7つの正円は、「賑わいの創出」と「地域の多様性」を象徴するとともに、学びの場を通じて成長していく大学生たちの「デザインマインド」でもいあります。コンセプトカラーとして、「WaSITブルー」は「水:学びのリソース」、「WaSITイエロー」は、「光:賑わいと楽しさ」を意味しています。このマークが本プロジェクト(WaSIT:ワズィット)に関わる人たちの求心力となり、その活動の優位性と可能性が広く発信されることを願ってデザインしました。
デザイン:正木賢一