(2018.1.13-14)房総のクジラ文化を食す！ツアー

鯨文化が息づく房総半島を訪れ、鯨漁の漁港や博物館、鯨塚などを巡ります。鯨とともに歩む町の歴史と文化、郷土料理をまるごと食す！クジラづくしの１泊２日。

沿岸捕鯨の歴史と伝統が息づく南房総で
クジラ利用の地域文化に触れる

千葉県房総半島を訪ね、房総のクジラ文化を食すツアー。独特のクジラ食文化が育まれてきた南房総地域。博物館や鯨塚、漁港の見学や町歩きをし、鯨とともに歩んだ歴史と文化を体感しながら、様々なクジラ料理を堪能します。１日30食限定の「くじら弁当」やくじらカツ、クジラの刺身にくじらまんじゅう、お土産にくじらジャーキーはいかがでしょうか？クジラの生態から沿岸捕鯨の歴史、クジラ料理まで、様々な角度からクジラを味わい尽くす１泊２日。

企画・参加者

小德真（環境教育）／朝妻栞（美術）／日髙華（美術）／中島璃音（家庭）／鈴木享子（研究員）

photos

感想

今回のツアーに参加し、クジラと人々の生活との関わりの深さを感じた。鯨を使った料理や道具、鯨肉を保存するための加工技術も生み出された。捕鯨のための技術もまた進化しており、銛から網を使う手法へと変わり、近代では捕鯨砲という大砲を使う手法に変わっていった。そこから読み取れるのは捕鯨の組織化や技術の進歩であり、水辺に棲んでいた人々の生活の変化がうかがえる。鯨をとって終わりではなく、鯨を供養するための塚や、豊作の祈りをささげる場所まであるため、鯨がいかに南房総の人達の暮らしに深く根付いているか、少し巡っただけで分かるだろう。南房総では鯨はどのように思われているのか、人々の生活と鯨のかかわりについて民話や伝承なども含めて調べてみたい。また、今回訪れた捕鯨基地：和田漁港で実際に鯨の解体ショーを見学したり、和歌山県のくじらの博物館にも訪れてみたいと思った。（R.N）