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「道徳授業パワーアップセミナー」(第2回) のご報告

「道徳授業パワーアップセミナー」 のご報告

<参考> 受講者アンケートのダイジェスト      
-たくさんの方が回答してくださいました。ご協力ありがとうございました。

 本セミナーでは、当日の参加者から108枚に上るアンケートを提出していただくことができました。しかも、A4版用紙の各回答項目にぎっしりと書き込んだものが多く、意識の高さがうかがえました。 そこに記入された内容から、下にいくつか整理してみました。

■ 回答者の所属(勤務先)等の内訳

 このグラフから、7割を超える参加者が小学校教員であり、小・中学校の教員は合計84%に達していることがわかります。

■ セミナーに参加した理由(2つまで回答)

 約半数の参加者が、学校での道徳授業の研究をしていることを参加理由に挙げています。道徳授業づくりへの強い関心や、その改善への意欲が高い教員が多いことがわかります。

■ 自由記述の中から(全体的傾向が分かる記述等)

 記述の多くは「参考になった」「~がよかった」という好意的な趣旨のものでした。その中で、全体的な傾向が分かるものや、今後の改善への糸口となるものの一部(各概要)を以下に示しました。

(1) 内容等における学びなど

これまでの道徳の授業を反省し、これからの道徳の授業をどのように進めていったらよいかを考えることができ、指針となるようなお話が聞けてよかった。
道徳初心者の私にとっては、大変刺激的であるとともに、この道筋で努力していけばいいと光が少し見えた。授業でおさえるべきポイントがよく分かった。自身の授業に生かしていきたい。
現在の道徳教育のあり方や方向性が理解でき大変参考になった。大学が中心となって総合的道徳教育プログラムを推進していることをはじめて知り、もっと宣伝したり、多くの学校が大学と連携して道徳を推進したりしていければいいと感じた。
普段、指導法ばかりに目がいっていたが、本質的なことについて考えることができた。
手法についてだけでなく、道徳の授業に臨む基本的な態度についても、真剣に取り組んでいらっしゃる先生方から、直にうかがえたことは大変貴重なことだった。
道徳の意義を考えると、いつも思い悩んでいることがあったが、今回のセミナーでずい分すっきりした部分があった。
参考になる質問が多かった。特に授業の中で多様な意見が出された時のまとめ方のことは、悩んでいたところなのでお話がきけてよかった。
何回授業しても、不安なままの私がこのセミナーを受けて、「早く9月になって授業がしたい!」「学校へもち帰り、皆に知らせたい」と思った。楽しんで道徳に私も取り組んで出来るよう努力したい。
東日本大震災があり、ますますその役割の重要性を感じた。
被災地の子どもたち、見えない部分で痛みを感じているであろう子どもたちに、長い目で見守っていく必要があること、そのための良い支援のあり方について考えることができた。
赤と青のカードで意思表示をする形態がいい。主体的に受講することができた。参加意識を高めるのに有効だと思う。
じっくりと教室で講義にきき入る幸せを実感した。毎年ハートの日は道徳の研修ができる日、これがずっと続くことを祈っている。

(2) 内容や運営での要改善事項など

短い時間の中に様々な話が盛り込まれており忙しいと思った。立場もあり、あれもこれもとお考えになったのだと思うが、最も言いたいことがぼやけてしまったのではないかと思う。
提案者の持ち時間が少なかったので、もう少し時間を獲保していただけると、話に深まりが出たのではないかと思った。
それぞれがどんな思いで道徳授業を行っているか、その芯となるものの発表、意見交換があってもいいかなと感じた。
セミナーのテーマや講師の先生の話と実践発表がもっとリンクしているとよかった。
東日本大震災の件について、どう受け止めて取り組むべきか、もう少しくわしく教えていただきたかった。
自分が悩んでいたことを、紙に書くことで気がねなくきけてよかった。きりはないかもしれないが、もう少し時間が欲しかった。
短い時間で多くの質問に答えようとすると一つ一つの質問への回答が薄いものになってしまう。大きなテーマをもとにしぼってQ&Aができたらよかった。
時間があれば、フロアの中で意見交換をできる時間があるとうれしい。
様々な少年事件については、発達障害などへの理解や対応をぬきには語れない。いわゆる「道徳」だけで何とかしようとするのではなく特別支援的視点を明確に盛りこまなくてはならないと感じた。
授業を実践している者にとっては、この資料でこんな発問、こんな反応があったという実践例をたくさん知りたいと思う。
発表者は3人いたが2名程で発表者の思いや考えを十分に発表してもらっても良かったかなと感じた。
今日のような流れでも充実した学びとなったが、グループワークなどを時々入れてもらえると、より主体的な学びになるのでは。グループだとさらに色々な方の考えを聞けるのでよい。
分科会に分かれて、パネラーが入って討論するなどあってもよいのではないか。

(3) 今後のセミナーへの期待など

プロジェクト参加人員を広げ、より多くの多様な人々がこうしたすばらしい機会に少しでも参加できる機会を与えていただけるとうれしい。国公立校がもっとひらかれたものとなってほしいと思う。
道徳教育推進教師に任命されたが、思うように校内に道徳を広められていない。何かよい実践を教えていただきたい。
現場の声、疑問を吸い上げていただいて(例えば申し込みのときに聞くなどして)、実践に生かせるセミナーを今後も期待している。
年に数回実施していただけるとありがたい。
提案者の先生方の研究授業のVTR等が見られるとより、深い研修ができたのは、と思う。
時間の関係上、難しいかと思うが、公開授業を見たいと思う。
より実践的なワークショップ、模擬授業、協議会を期待している。
東京学芸大学附属小で行われている道徳授業を参観して学びたい。(生の授業を参観したい。)
道徳の時間が「道徳の実践力を育てる時間」というのであれば新しい実践方法について研修を開催していただきたい。
高校生を対象にした道徳授業の研修会を期待したい。
特別支援教育にかかわる道徳について知りたい。
現状のスタイルが続くことを希望。できれば年2回行われるようになればよりありがたい。

 いただいた貴重なご意見や感想を今後の同事業や本学のプログラム全体の改善に生かしていきたいと考えています。有り難うございました。

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