司書研修の報告

司書研修の報告
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2023/03/13

令和4年度文科省事業報告会【座談会】

Tweet ThisSend to Facebook | by 松岡(主担)
 2022年12月17日(土)にオンラインで「みんなで使おう!学校図書館Vol.14 文科省事業報告会」が行われました。
 既に報告会の動画は配信されています(申込制。配信を見たい方はこちらからお申し込みください。)が、報告会の中で行われた事業委員会の先生方と、清教学園中・高等学校の片岡則夫先生による座談会の様子を文章化したものをこちらから見られるようにしました。

 2022.12.17文科省事業報告会 座談会.pdf

(※尚、こちらの報告に関しては、著作権は発言者、およびこの会の主催者にあります。公的な研修等で配布されるときは、当サイトにご一報いただければ幸いです。)

 また、こちらは既に公開されていますが、座談会の
パネリストの白百合女子大学 今井福司先生が紹介されたスライド(こちらから見られます)も併せてご覧ください。

 座談会に関連したリンクもこちらから見ることができます。ご参照ください。
ゆすはら雲の上の図書館 http://kumonoue-lib.jp/

清教学園中・高等学校 https://www.seikyo.ed.jp/


(文責・東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

11:49 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2021/12/23

令和3年度文科省事業報告会

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
 令和3年12月18日、令和3年度文科省事業報告会;みんなで使おう!学校図書館Vol.13
をオンラインで開催しました。多くの皆様のご参加をいただき、ありがとうございました。また、当日の発表は、録画配信の形で見ることができます。ご希望の方は、下記の録画配信申し込みフォームからどうぞ。

  令和3年度文科省事業報告会 見逃し配信希望  →  申し込みフォーム

 当日、参加された皆様からいくつかご質問をいただきました。その回答をまとめました。
               参加者からの質問への回答.docx    

 尚、当日発表者から公開の許可をいただいたファイルは、こちらから見ることができます。

 公開ファイル一覧 【発表資料】授業実践報告 関野かなえ教諭pdf
                                    【発表資料】授業実践報告 渡邉裕教諭.pdf 
          【発表資料】授業実践報告 附属国際中等教育学校 渡津教諭.pdf 
          【発表資料】GAKUMOPAC 附属図書館 高橋菜奈子氏.pdf 
             【指導・講評】埼玉県立図書館 長谷川優子氏.pdf     
          【指導・講評】帝京大学 鎌田和宏先生.pdf   
13:34 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2021/03/11

「読めるのに読まないイマドキの若者たち」について考える学習会

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
令和2年2月27日(土) 上記の学習会をオンラインで開催しました。

 対談形式で行ったこの日の学習会は、自由の森学園司書 大江輝行氏と、埼玉県立浦和第一女子高等学校司書 木下通子氏をお招きし、オブザーバーして慶應義塾大学非常勤講師 汐﨑順子氏にもご参加いただきました。
 
 3時間に及ぶ学習会でしたが、参加した方の誰もが、長さを感じることなく、充実した時間を過ごすことができ、多くのヒントを得たと感想を寄せてくださいました。

 報告をこの場に載せようと思ったのですが、あまりに長文になってしまうため、PDFファイルの形で、アップしました。ダウンロードして、じっくりお読みください。

  写真 自由の森学園図書館 シンボルのコウノトリ

              
読めるのに読まないイマト゛キの若者たち 学習会報告.pdf

 (尚、こちらの報告に関しては、著作権は発言者、およびこの会の主催者にあります。公的な研修等で配布されるときは、当サイトにご一報いただければ幸いです。)
  
 企画した側としては、「読めるのに読まない」という言葉ではくくれない実態をあらためて知ることになり、また、何をもって「読書」とするのかについても、多くの気づきを得た学習会となりました。講師を務めてくださった3人の皆様にあらためて感謝したいと思います。

 当日寄せられた質問で、答えきれなかったものを、当サイトに掲載しますとお伝えしましたので、すでにいただいた木下さんからの回答を以下に載せます。大江さんからの回答は、大江さんにお時間ができるまでいましばらくお待ちください。

 写真 埼玉県立浦和第一女子高等学校図書館 3年かけてつくってきた多読コーナー

 

  【木下さんからの回答】 続きを読むをクリックしてください。


15:20 | 投票する | 投票数(4) | コメント(0)
2020/08/31

No.10 令和2年度 みんなで学ぼう!学校司書講座 2020 オンライン研修

Tweet ThisSend to Facebook | by 松岡(主担)
 東京学芸大学の学校図書館運営専門委員会司書部会では毎年夏に研修を行ってきたが、例年と同様に実施することは難しいと考え、今年度は2020年8月1日に初めてオンラインでの研修「みんなで学ぼう!学校司書講座2020オンライン研修」を実施した。

 附属各校は3月から休校となり、再開するまでの間は司書部会も手探りの中オンラインでの会議を行い、
それぞれの学校の様子を共有したり、休校期間中にできることはないかと情報交換をしたりして活動を模索していた。その中で(株)カーリルが無償で提供している学校図書館支援プログラム「COVID-19:学校向け蔵書検索サービス」を知り、各校も順次この支援グラムを受けることでそれぞれの学校図書館に合った形でサービスの提供を行ってきた。

 自校の取り組みでこのサービスから気づいたことやさらに深めて知りたいこと、検索についての現状についてなど司書部会の中でも関心が高まったことを受け、カーリル代表の吉本龍司氏を講師に迎えてオンライン研修を開催する運びとなった。
 オンラインでの開催ということもあり、全国各地から参加申し込みがあり、当日も99名の参加があった。
















 研修は講師の吉本氏と本学附属世田谷中学校司書の村上との対話形式で行われた。吉本氏は「この研修で
どんなOPACをつくるかを参加している全員で話し合い、みんなで考えていきたい」ということを大きなテーマに、カーリルの「COVID-19:学校向け蔵書検索サービス」を開始した経緯をお話しされた。

 また、これからこのサービスを利用したい人に向けて具体的なサービスの提供方法や、実際に検索や予約連携の方法も紹介してくださった。このサービスを利用しているケースとして本学附属の国際中等教育学校のデモ画面を提示しながら、連携することで広がる可能性についてご提示いただいた。国際中等教育学校での利用の様子は司書の渡辺より報告があった。
  ●7月から使い始めて、生徒からは大好評。
 ●教室からスマホで探せる、予約できる。
 ●国際中等は多言語資料をもっているので、言語ごとの検索ができ、検索が難しくても一覧で探せるのがとても便利。
 ●Googleフォームでレファレンスも受け付けることで丁寧なサービスが可能になった。
 ●学校という場にいるので、最初の検索結果は自校のみのほうが使いやすいかもしれない(電子書籍は最後でよい)。
 休校で学校へ行けない、図書館に来館できない、という状況下においてカーリルの蔵書検索サービスは自宅のPCやスマホから検索や予約ができるという使いやすさや、青空文庫の検索と連携することで探している本を電子書籍で読むことができる、という利便性も多くあるサービスだということが分かった。

 吉本氏は「今回をきっかけにカーリルが今までアクセスできなかったオフラインの学校図書館にアクセスできるようになった。逆にアクセスできなかった部分に取り組んでみると一番自由にサービス設計ができることに気づいた。」とお話しされていた。
 既存のサービスと今回の新たな取り組みによってさらなる可能性を見出し、動き出している現状を様々な角度から伺うことができた。

10:12 | 投票する | 投票数(1) | コメント(0)
2020/01/30

No.9 令和元年度 東京学芸大学公開講座

Tweet ThisSend to Facebook | by 井谷(主担)
学校司書応用講座ver.9 授業に活かす学校図書館
□2019年11月30日(土)10:00~16:00
□東京学芸大学附属小金井中学校図書館

【3-A 学校教育概論 教育方法論 

● 教育学講座「情報教育最前線を聞く:ICTを活用した学びがめざすもの」

 

 講師 東京学芸大学教授 森本康彦先生


 
 










 午前中は、情報教育の第一人者でいらっしゃる東京学芸大学教授森本先生から、貴重なお話を伺った。

私たちは、教育が大きく変わる転換点に立っている。ICTの活用についても、単純な技術の習得などではなく、そもそも教育とは何か、学校で教えること、育てる能力、育てたい人材に対するイメージが変わってきていることをまずとらえる必要がある。ICT技術は、上手に活用できれば、その新しい教育を実現する上で便利に使えるツールにすぎない。

したがって、ICT技術をわざわざ活用しなくても、十分良い授業は行えるし、すでに行われてきてもいる。児童、生徒の学びよりも技術の利用に焦点をあてたような、「ICT技術を活用するための授業」をするのでは本末転倒である。

新しい教育が目指すものは、新学習指導要領に「主体的・対話的で深い学び」という言葉で表現されている。教師が教え込もうとする知識を無理やり暗記するのではなく、学習者が「学びたい」という意欲のもとに自ら考え(主体的)、見通しをもって粘り強く取り組むことで気づきを得て、自分の言葉で説明ができるようになっていくことである。また、「正解」をただ頭に詰め込むのではなく、トライアンドエラーを繰り返しながら、議論を通して(対話的)「納得解」を共同して探っていくことである(ちなみに、プログラミング教育の焦点は、プログラミング技術ではなく、この、トライアンドエラーを繰り返すプロセスを通して「やり方」を学ぶことにあたっている)。教師は指導者ではなくファシリテーターである必要があるし、図書館は、このような学びを支える基盤となる施設である必要がある。

なお、このような「主体的で対話的」な学びのためには、メタ認知(気づき)を導くために、プロセスを記録、保存し、振り返ることが必須である。e-portfolioは、そのためのツールであり、学びのプロセスを電子媒体に記録していくことで結果的にできあがるもので、特に形式はない。これについても、球児がつけている野球ノートに代表されるように、すでに紙媒体で「ポートフォリオ」と呼べるものは多数存在するので、必ずしも電子媒体である必要性はないが、電子媒体には、検索性の向上と、動画等のビジュアルな素材の保存のしやすさ、というメリットがあるので、より良い学びにつながる可能性がある。

ところで、このような新しい学びのなかで、「一人一人をどう評価するのか」という問題が浮かび上がってきた。「評価」という言葉についても、優劣をつける(evaluation)という発想から、その児童、生徒にそった足場かけのための判定をする(assessment)という意識への転換が必要であろう。

 

e-portfolio、プログラミング教育、そしてICT技術の活用を話題にしながらも、表面的にその紹介と取り入れ方などのノウハウを解説するのではなく、より深く、その活用の背景に迫り、教育そのものについて本質的なことを追求する、大変濃い内容だった。それだけに、難しい内容でもあったが、具体例を示しながらの巧みな話術に引き込まれ、2時間半があっという間だった。「図書館にとっては、ある意味でのチャンスがきているのではないか」というお言葉が印象に残ったが、図書館の存在価値は、教育のありかたに大きく左右されるものだと改めて感じるとともに、その真価を発揮できるようにするためには、私自身の「学び」についての意識改革もまだまだ進めなければいけないのだと実感した。

(文責:東京学芸大学附属大泉小学校司書 富澤佳恵子)




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