データ処理について
反応速度実験を行ったとき,評価の判定にはSEIZANというソフトを用いた。
SEIZANには,時間と滴定量を入力するだけで,実験の品質が点数化されたが,
何を基準にして,どのような経路で点数化されたのかは分からない。
そこで,自らの実験結果を分析し,点数化することで,分析の手法を学ぶことにする。
図1
J.von Bertalanがみいだした
v=−d
C
/d
t
=
kC
(1)
C
:
過酸化水素の濃度
t
:反応時間
という式は,過酸化水素の分解速度 v(反応速度)が,
濃度の一次に比例
することを表している。
(1)式から,積分形の次式が得られる。
ln(
C
0
/
C
) =
k t
(2)
C
0
:過酸化水素の初濃度
積分形への展開の仕方が分からないときは・・・
(2)式より,縦軸に ln(
C
0
/
C
) ,横軸に t をプロットすると,図1のようになる。
このプロットが,比例の関係であると言えるかどうかが,評価の判定基準である。