・目次、索引で「マグロ」を探す
目次でも索引でも「マグロ」は見つけられなかったけど、百科事典に「クロマグロ、ミナミマグロ、キハダ、ビンナガ、メバチ」ってマグロの種類が書いてあったよね。だから、まず「クロマグロ」で調べてみたの。そしたら、載ってるページを発見しました!
・『東京湾漁場調査報告』-110年前の東京湾の漁業のようす というページ
・1898(明治31)年にクロマグロが東京湾内で捕獲されていたことを紹介
「推理して、調べてみて、発見!」なんて、探偵になった気分。それで、もっともっと調べてみたくなりました。昔は東京湾にもマグロがいたけど、今はいないんだ。じゃあ、漁師さんは、今はどこでマグロを捕っているんだろう。大きいものは3メートルにもなるって百科事典にも書いてあるけど、どうやって捕っているんだろう。どこの本棚をさがせば見つかるかな・・・。
ぐるっと本棚の上のサインをみていくと、6類の本棚の上に「農業・林業・水産業」って書いてあるよね。水産業っていったら、魚の取り方とか、どんなふうに加工されているのかとか、漁師さんや魚屋さんの仕事などの本がおいてあるので、ここの本棚を見てみました。
そしたら、
④ 『いきいきマグロで手巻きずし(社会科・はこばれてくるしくみシリーズ4)』
(嶋口充輝/監修 村田栄一/文 PHP 1989) 670
という本があったの。
・延縄漁について読む
・捕獲から冷凍保存する経過を読む
・東京の築地の中央卸売市場での仲卸人仕事の様子を読む
築地の卸売市場の話がでてきましたが、この本には築地の卸売市場の様子が描かれています。
⑤ 『魚市場(グラフィック・ライブラリー1)』(沢田重隆/構成・絵 評論社 1985) 670
これも6類の本棚で見つけたんだけど、「世界一の魚市場」って書いてあります。この本は沢田重隆さんという人が描いた絵でできてます。
・時間が表示してあり、深夜から仕事が始まり活気に満ちていき、昼には静寂に戻る様子を、絵を見せながら紹介
・43種類の握りずしが描かれているページを紹介
おいしそうな握りずしを見たら、食べたくなっちゃったね。私にも作れるかな・・・。お料理の本が集まっている5類の棚に行ってみました。
⑥ 『すしの絵本(つくってあそぼう21)』(ひびのてるとし/編 もりえいじろう/絵 農文協 2007) 596
お寿司は日本のものって思っている人が多いと思うけれど、この本によると、タイとかラオスなど東南アジアで魚を保存するために作られたのが始まりなんだって。魚が腐らないように塩漬けにして保存する時にご飯も一緒に付け込んでいたそうです。それが、日本に入ってきたそうです。でも、いまのお寿司とはぜんぜん味も違うものだったらしい。それが、江戸時代になって酢をご飯に混ぜるようになって、それから日本各地でいろいろなお寿司が作り出されたそうです。この本には各地のお寿司も紹介されているよ。山口県には「幽霊ずし」っていうのがあるそうです。ほかにも、カラフルなお寿司もあります。興味ある人は見てみてね。そのあとしばらくして、江戸で握りずしが誕生したそうです。
・「江戸の屋台のにぎりずし」を読む
この本には、もちろん握りずしの作り方も載ってるので、みなさんも作ってみてはいかがですか?
⑦ 『マグロをそだてる』(熊井英水/監修 江川多喜雄/文 高橋和枝/絵 アリス館 2009) 660
最後に、もう一冊紹介するね。これは6類の本棚で本を探している時に見つけたんだけど、『マグロをそだてる』っていう題名が気になりました。だって、マグロって大きいのは3メートルにもなるし、時速100キロで泳ぐでしょ。そんなマグロをどうやって育てるの?そんなことできるの?って、ちょっと不思議に思いました。しかも本の題名の下に、「世界ではじめてクロマグロの完全養殖に成功!」って書いてある。
・近畿大学水産研究所がマグロの養殖研究をスタートさせたいきさつを読む
でも、マグロをそだてるのはとても難しいことでした。卵からかえっても、育たない。産卵もしない年も9年も続いたそうです。苦心の様子も書かれています。それでも、研究所の人たちは試行錯誤を重ねました。そして、
・成功したことが書かれているページを読む
・「マグロとともに40年」(熊井英水氏の解説)の一部を読む
私たちがおいしいマグロを食べることができるのも、いろんな人たちの努力や働きがあってのことなんだね。
疑問に思ったことを調べていくと、いろんな発見があるね。「マグロ」もまだまだ調べていくと、面白い話がもっと見つかるかもしれない。
みなさんも、「どうしてだろう?」と思うことがあったら、図書館の本棚をめぐって調べてみてください。