新入生に薦める1冊

2011-04-08 16:32 | by 村上 |

3学期の終わりの国語の時間を利用して、1年生にPOPを書いてもらいました。1年生はこの1年、自分の読書記録をつけてきました。そこで1年間読んだ本の中から、新入生にむけて、この本を読むと面白いよ!というメッセージを込めて書いてもらったものです。
 
授業の前に「POPって知ってる?」と聞くと、知らないと言う生徒が2割ぐらい。書店で見かける手書きの本のお薦めカードだと伝えると、納得。簡単にPOPの書き方をレクチャー。先輩の作ったPOPも見本に並べました。1時間の中で仕上げてもらったのですが、「どうしても終わらない人は放課後まで待っているから図書館まで持ってきてください。」と伝えたこの日の午後にあの大震災が起きたのです。
 
新学期がはじまり、あの日提出できなかった生徒が、POPを提出にやってきてくれました。さっそくカウンター横の展示コーナーに本と一緒に並べました。お薦めの本は、今旬の小説だけに偏らず実にバラエティに富んでいます。1つ年上の先輩が面白いと思った本を新入生はどんな風に手にとってくれるか楽しみです。新2年生も、友達がどんな本を薦めているか興味津々。1年生の入学前に、2、3年生に「この本読みたかったんです!」といって早くも何冊か借りられていきました。
 
 
この1年図書館からは、どんなメッセージを発していったらいいか、思案中ですが、まずは本を読むことを楽しんで欲しいと思っています。
 
(東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子)

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