クリスマスの時期に
2025-11-28 16:05 | by 渡辺 |
12月を迎え、町を歩いているとショーウィンドーや店内でも、あちらこちらでクリスマスのディスプレイを見かけるようになりました。図書館でも毎年図書委員の生徒がクリスマスツリーを飾りますが、図書委員ではない生徒たちも「一緒に飾ってもいいですか?」と交じってきて、毎年学年を越えたほほえましいやりとりが繰り広げられます。
ツリーを飾っていると、高校生から「ボランティアで関わっている子ども支援活動でクリスマスの頃に読み聞かせをするのですが、何か絵本を紹介してもらえませんか?」と相談がありました。対象年齢を尋ねると、小学校低学年から高学年となかなか幅広いようです。
「クリスマスの絵本はいろいろあるけれど・・・。今年出版されたこの本はどうでしょう?」と紹介したのがこちらの絵本。
『ちいさな赤いそり』エリン・ゲンデルスバーガー作/エリザヴェータ・トレチャコワ絵
長友恵子訳 すずき出版 2025年 ISBN:978-4790254508
「人でも動物でもなく、赤いそりが主人公。夢を叶えるための冒険と、冒険の末のがっかりした気持ち、そして最後に大きなプレゼントが待っていて、読んでもらった子どもたちみんな心が温かくなると思いますよ。ちょっと文字が多いお話だけれどね・・・」
年が明けて、この絵本を紹介した生徒からどんな感想が届くのか、司書の私にはそれがちょっと遅れたクリスマスプレゼントとなりそうです。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校 司書 渡邊 有理子)