情報教育・コンピュータ活用研究概説

Review on Studies in Informatics Education and Computer Utilization in Education


SHINOHARA Fumihiko

東京学芸大学
Tokyo Gakugei University

( 1996 日本科学教育学会)


目次

Synopsis
T はじめに
U 情報教育とコンピュータの活用
V 情報教育とコンピュータ活用研究の展開
展開の基礎
情報教育の展開
コンピュータ活用の展開
W まとめと課題
<文献>

文 章 末


Synopsis

This paper reviews the past 20 years of research and practice in the fields of informatics and computer utilization in education through the Journals of Science Education, which have been published quarterly since 1987, and through the Technical and Practical Reports of Science Education, which also have been published bimonthly since 1986, both of which are edited and compiled by the expert groups of the Japan Society for Science Education, to find that both informatics and computer utilization in education have been continuously promoted by the many researchers and teachers focused on the research and development of system and curriculum in its own and in several subject matters for teachers and learners to make them more flexible and comprehensive in terms of both learners and teachers points of view from nursery to tertiary education level. Besides such trends several prospects in the fields are also discussed.

 

Keywords reviewinformatics computer literacycurriculum developmentmultimedia

science education


 

T はじめに

本概説は,1995年末現在で,既刊の日本科学教育学会誌「科学教育研究」(1977年創刊,年4回)と同研究会誌「研究会研究報告」(1986年創刊,年6回)の2誌から,本巻に関係する主要な論文や実践事例を抽出し総括することによって,本学会の20年間における情報教育とコンピュータの活用研究について,それらの展開と課題をまとめたものである.

特に「科学教育研究」には,1977年の創刊号以来,情報教育やコンピュータ活用に関する研究の多くが,本学会の中心的な活動の一つである日英科学教育セミナーや日米科学教育セミナーに提出された論文等を再録などした形で掲載されている.しかし,「研究会研究報告」では,1989年に現行の学習指導要領が告示される以前から,特に情報教育やコンピュータ活用に関する研究と実践の内容と方法等について,貴重な提言を含む論文や実践事例を見出すことができる.これは,日本科学教育学会が1986年に研究会活動を開始した当初から,情報化の中での科学教育を中心テーマの一つにして,「研究発表よりも、議論の時間を多く」,したがって「研究や実践の成果だけではなく,その経過報告も共有しよう」という考え方で,活動を推進してきていることに起因していると考えることができる.まさに「科学教育研究」と「研究 会研究報告」,特に後者は,時代とともに歩み,その時期その時期を的確に反映した論文や実践事例等が数多く掲載されているということである.目 次

U 情報教育とコンピュータの活用

1985年の臨時教育審議会第一次答申に端を発し,1987年の教育課程審議会答申で指摘された学校教育の「情報化対応」は,1989年に告示された現行の学習指導要領で,「情報化」「国際化」「成熟化」「個性化」の柱の一つとして明確化され,「情報教育」や「コンピュータの活用」が,教科や特別活動などすべての教育活動で積極的に求められるようになった.

このうち「情報教育」は,コンピュータによるコミュニケーション能力であり,比較的新しい概念である.「情報教育」は,コンピュータを社会生活のための道具として使うと同時に,コンピュータを教育や学習の内容として,教え,学ぶことであり,コンピュータリテラシーの教育といわれることがある.つまり,「情報教育」は,1969年の理科教育および産業教育審議会による「高等学校における情報処理教育の推進について(報告)」に基づく「職業教育」における「情報処理教育」とは異なった,むしろ,高度にコンピュータ網が発達した情報化社会で必須と考えられる「情報」や「コンピュータ」に関する教育を意味する.したがって,「情報教育」は「情報処理教育」を包含する概念であり,特に小学校,中学校などの義務教育段階と高等学校普通科等を含めたすべての学校段階の新たな研究と実践の領域となってきている.

一方、日本におけるコンピュータの教育活用に関する研究と実践の歴史は,1969年の「特定研究『科学教育(含教育工学)』」にさかのぼることができる.この研究は1977年まで9年間継続され,その成果は,「教育工学の新しい展開」として詳しくまとめられ,公刊されている.そこでは,当時のハードウェアとソフトウェアの限られた機能の中で,問題解決のためのシミュレーションと,ドリルやチュートリアル様式による学習の定着と個別学習を主な目的としたCAI,教授学習過程のデータ処理を含めて授業設計を支援するためのデータの収集と分析および提供などを目的としたC MI,あるいは,プログラミング教育を含めコンピュータの提示機器や制御機器等としてのコンピュータの活用等が,それぞれ豊富な成果とともに紹介され,コンピュータの教育における活用が積極的に推進されたことがうかがえる.なお,日本科学教育学会は,こうした一連の研究経過と成果の上に組織された学会である.目 次

V 情報教育とコンピュータ活用研究の展開

展開の基礎

展開の基礎は,「情報教育」や「コンピュータ活用」という新たな研究と実践に当たって,我が国のみならず諸外国に蓄積されている質・量ともに豊富で価値の高い成果を共有する研究から始まったといえる.これらには,コンピュータや情報教育に関する意識調査を含めた実態調査(天花寺1987,細川1989,北垣ら1990,今榮1991,星野ら1992など)と現状分析(井上ら1986,田中ら1988a,田中ら1988bな ど)を含めることができる.このうち,田中ら(1988a1988b)は,アメリカ,イギリス,西ドイツのコンピュータ教育について文献資料による国際比較を行い,中等教育のコンピュータ導入に関わる留意点を知識・理解,態度,ハードウェア,ソフトウェアなどに分類し,的確にまとめ,示唆に富む研究となっている.なお,パソコンの導入のあり方や問題点等については,井口(1987),宮脇ら(1993)などが,有用な資料である.目 次

情報教育の展開

教員研修カリキュラムの開発および実施

情報教育の推進と展開に当たって,重要な課題の一つは,授業等を担当する教職員の研修カリキュラムの編成と運用である.これらの課題への取り組みには,理論的な提案等(菅井1987など)に加え,大学(Nishinosono 1983,中嶽1989など)と教育センターなど(桑澤1988)における現職教育の研究と実践が,貴重な基本的資料である.特に,菅井(1987)は,わが国のコンピュータ教育の特長と問題点を欧米諸国のそれらと比較し,コンピュータ教育における教師の基礎能力として,教師のコンピュータリテラシーと学習環境設計能力を提案し,今日の状況学習論(situated learning)を予見させる論文である.

情報教育のためのカリキュラム

教職員への研修カリキュラムの編成等と同じく,児童・生徒等のための情報教育カリキュラムの開発と実践および改善は,すでに指摘したように,「情報教育」が現行の学習指導要領の改善の柱の一つであるため,いっそう大きな課題となり,さまざまな論文等が報告されている.特に,情報教育カリキュラム一般に関する理論的な提案等(木村1987,松田1987など)と高等学校段階での情報教育カリキュラムの大要(森本1989),そして,中学校「情報基礎」カリキュラムに関する板倉ら(1987),篠原(1990),木村(1991)な どの提案等は,次期学習指導要領の改訂が間近に迫った今日でも有益な視点が示されているといえる.これらのうち,特に,木村(1987)は,学校教育におけるコンピュータリテラシー教育,そのカリキュラムに対して,情報科学の立場,内容,構成から比較検討し,より本質的に重要な情報科学的な問題解決とそこで扱われる知的情報・操作の内容面から,情報科学の基礎としての情報教育を強調し,今後のいっそうの展開を期待させる考え方である.

なお,中学校「情報基礎」に関する実践事例(坂口ら1988,奥山ら1990など)とともに,幼稚園・保育所(村上ら1991,安田ら1993),小学校(高峯ら1993,倉田ら1994),高等学校(倉井ら1986)などにも教育の本質を問いただす優れた研究成果を認めることができる.目 次

コンピュータ活用の展開

コンピュータのCAI的活用

CAIシステムを構築し,これを活用する研究にはShimozawa1981),Kimuraら(1983),Terada(1986)Nagasaki(1987)Gotoh(1987)Takeya(1989)Hirose(1989)な どがあり,それぞれが化学教育,情報処理教育,算数・数学教育などで効果的に運用,活用されたことを報告している.

こうしたCAIシステムで重要な課題の一つは,コースウェアを開発するソフトウェアつまりオーサルングシステムの開発と利用である(上谷ら1987,中村ら1991,菊地ら1993など).これらのうち,中村ら(1991)と菊地ら(1993)の両者は,特にマルチメディアのためのツール開発であり,今後の発展と応用のために特に重要な基礎的研究である.

一方,CAIシステムで運用するCAI教材を独自に開発しこれを授業場面で積極的に活用して,知識・理解領域での効果を上げた研究や,学習態度,興味・関心等の情意面へのコンピュータ活用の効果が認められたことを示す研究成果が多い.例えば,小学校理科では原(1989),小学校家庭科では浅川ら(1990),中学校理科では平賀ら(1993),中学校「情報基礎」では大村ら(1988),中学校数学科では榎戸ら(1987),中学校英語科では渥美(1992), 中学校美術科では杉町(1992),高等学校英語科では竹田ら(1992),高等学校生物科では大川(1989),高等学校国語科では伊藤(1987) などがある.いずれも開発と実践によって児童・生徒の学習の改善を目的とした優れた実践である.また,大学教育におけるCAIについては,寺下ら(1987),坂谷内ら(1988),宮地(1992)などがある.このうち,特に,宮地(1992)は,CAIを開発し,平均正答率の変化はロジスティック曲線に,学習時間と解説時間の変化は累計習熟曲線によく適合することを示している.なお,学校教育におけるCAIの カリキュラム設計については,篠原(1987)と能田(1987)に優れた視点を認めることができる.

また,ICAIに関する基礎的な研究も活発である(益子ら1987,清水1987,中川ら1992など).特に,益子ら(1987)は,初等代数分野における学習者モデル研究等を紹介し評価するとともに,その問題点を指摘し,文字式二項演算の学習者理解モデル構築のためのアイディアを提供し,興味深い.

なお,Murase(1992)は,児童・生徒と教師がコンピュータを利用しやすいように,グラフィックプロセッサー,統計グラフマーカー,表計算,データベース,学習カードなどのツールと,これらを記録したCD-ROMを開発し,その利用効果やソフトウェアの流通の方略を報告し,コンピュータを道具として活用する基礎的で重要な研究となっている.

コンピュータの教科における活用

CAIシステムを直接活用しないで,現行学習指導要領で指摘された教科におけるコンピュータの活用事例には,中学校数学科で山本ら(1994),高等学校数学科では居波(1987),大学等では飯田ら(1988),神志那(1989),飯田(1994)などが,特に優れた研究成果と考えられる.例えば,山本ら(1994)は課題学習へのコンピュータ活用によって,生徒がコンピュータを自然な形で問題解決の道具としたこと,飯田(1994)は,多大の時間を要する分光実験をパソコンによるシステムによって一部実行することによって,時間の短縮のみならず,経費の削減と,学生への興味を喚起させたことをそれぞれ実証した基礎的な研究である.また,こうしたパソコン利用に加えて,グラフ電卓を授業で活用する研究(倉井1994,佐伯1995など),concept mapの作成やmisconceptionの原因究明のシステムを開発し今日的な構成主義的理科学習にコンピュータを活用する研究(遠西ら1987,家野ら1994など)など、それぞれ児童・生徒の視点に立った重要な研究である.なお,教育におけるコンピュータ利用と現行学習指導要領との関係については,山極(1988)に詳しい.

コンピュータのCMI的活用

データ解析や評価,そして授業設計などにコンピュータを活用するCMI的利用の研究も多い(Sakamoto 1979,北垣1987,箭内ら1995など).特に北垣(1979)は,意識調査の回答データからファジィ積分によって所望の総合評価を行う場合,アンケート項目の重要性を示すいわば重要度関数の一つとして,ρ-ファジィ測度を提案し,これを取り入れた意識調査のデータ解析法を提案している.そしてこれをCAIを使った教育に対する大学生の意識調査に応用した報告をしている.一方,こうしたCMIシステムを積極的かつ効果的にCAIシ ステムと統合させたシステムの構築研究や実践研究がある(橋本ら1986,尾崎1987など).このうち,橋本ら(1986)は,一斉指導の場で個別的に理科の実験が進められるようにハンドヘルドコンピュータ(HHC)を利用した簡易CAIを設計し,各学習者から得られた進度のデータをグラフに表示し,そのグラフから補助指導の有無を指導者が判定し,適切な指導を与えて学習を進めることのできる学習管理法であり,ますます多機能になるコンピュータで今後の展開が期待される.

データベースの構築と活用

教育情報のデータベースに関する研究も多くを数えている.データベースの構築研究とこれを利用した研究に分けることができる.前者には,永野ら(1981),西之園ら(1981),永野(1986),後藤ら(1986),村瀬(1987)などの一連の研究があり,後者には吉岡ら(1987),田中ら(1993)などがある.また,情報検索あるいは資料検索システムをパソコンで作成し,活用している実践事例(寺田ら1987, 屋良ら1989,篠原()1992など)も数多く,情報教育の一環としても重要な研究と実践の領域を形成している.なお,谷口ら(1994)は,マルチメディア対応の植物データベース検索システムの構築に関する研究を行っている.

コンピュータの視聴覚的活用

コンピュータを視聴覚機器として活用するシステムの開発(成田ら1987,高橋1989Akahori1992,村井ら1993など)は,ディスプレイの表示機能とコンピュータの処理速度の高度化によって,今後もいっそう期待されるコンピュータ活用の領域である.特に,成田ら(1987)は,従来のCAIシステムに映像情報の密度に難点があったとして,コンピュータ本体,CAI本 体,ビデオデッキに改造の手を加えずに,ビデオ映像をランダムに取り出すことのできるハ−ドウェアを市販類似品に比べ5分の1程度の価格で作成し,ソフトウェアをBASIC言語で開発している.村井ら(1993)の研究とともに,すべての学校等に設置されているVTR等の活用を改めて促進させる基礎的研究としても大きな意義が認められよう.

マルチメディアの利用

いわゆる今日いうマルチメディアの基礎的な研究として,中沢ら(1987)と廣瀬ら(1987)の研究をあげることができる.しかし,今日的な意味でのマルチメディアに関する実証的研究の論文は,川本ら(1990)が本学会では最初であろう.そこでは,マルチメディアにおける重要な研究課題の一つであるナビゲーションを文献によって明確化し,開発したハイパーメディア教材に適用した事例を紹介している.この後,赤堀(1990),堀田ら(1993),渡辺ら(1994),吉田ら(1995) ,益子(1996)など,パソコン通信やインターネットなどの通信や衛星システムを活用する研究を含めて,多くの理論的あるいは実践的研究が現れ,今後の研究と実践の深化が期待されている.

なお,特殊教育の領域でのコンピュータの活用研究は,いっそう推進される必要があると思われる.つまり,ここ20年間でわずか4件にしか過ぎない(土田1990,東原ら1992,田島ら1993,東原ら1993).コンピュータ等は,新しく可能性が不透明な手段であるからこそ,多様な研究が行われ,さまざまな人々の科学教育に役立って欲しいと願うのは筆者のみではあるまい.目 次

W まとめと課題

コンピュータをはじめとする技術の進展がすざまじい.アメリカインテル社の創業者G.ムーア会長が半導体技術の進展に関し指摘した「3年経つと,半導体の価格は変わらず,性能だけが4倍になる」という「経験則ムーアの法則」を,まさに地で行っている観のある今日である.それどころか,昨日新製品として店頭で発売されていた商品が,翌朝起きてその店に行くと,今日はもう無く,代わりに新しい製品がならべられているという現実である.

すでに見てきたように,こうした変化の激しい時代にあっても,情報教育とコンピュータ活用研究は,着実に進展してきている.

今後は,蓄積された豊富な研究成果の上に立って,子どものための豊かな学校と社会を科学教育の観点からなおいっそう保証するために,研究と実践がそれぞれの役割を保ちつつ協力し,「情報教育」と「コンピュータ活用研究」を深め進展させていくことが求められている.

まさに,私たちの「情報活用能力」が問われているといえよう.目 次

<文献>

赤堀侃司:ハイパーメディアの構造とコースウェア設計への応用,科教研報,Vol.5No.259-621990

Kanji AkahoriSetsduo YokoyamaYutaroh SakakibaraDevelopment of Software to Simulate the Appearance of the Moon and the Sun and Its Use in Japanese Schools Overseas,科学教育研究,Vol.16No.3105-1141992

浅川敦海・森田充・中山和彦・東原義訓:児童が自ら作成し利用する植物データベース−情報活用能力の育成と教科教育との融合−,科教研報,Vol.5No.251-541990

渥美浩子:学習した言語材料を実際に使ってみる環境を提供する英語CAI教材の開発とその効果,科教研報,Vol.6No.419-221992

榎戸章仁・木村捨雄:探索を深めながら「論証のしくみ」を探るCAI論証カリキュラム− ITS CORE57 CAIにおけるCAIカリキュラム−,科教研報,Vol.1No.549-541987

Masahiko GotohShinzan SoumaLow Cost Microcomputer TSS System and Its Use in Physics Education,科学教育研究,Vol.11No.272-791987

後藤忠彦・興戸律子・加納豊子:教育文献資料検索システムEDMARSの構成,科学教育研究,Vol.10No.390-941986

原幹雄:理科学習におけるパーソナルコンピュータの利用−溶解現象に関するイメージの形成−,科教研報,Vol.4No.225-301989

橋本康二・伊藤博夫:実験室での個別化学習における学習速度の管理に関する研究,科学教育研究,Vol.10No.3121-1251986

東原文子・東原義訓・前川久男・大塚玲:計算ストラテジーの習得とスピードアップをめざす障害児のためのコースウェア,科教研報,Vol.6No.45-81992

東原文子・前川久男・中村紀子・溝上美明・古田聖:知能障害児を対象とした数量の基礎学習のためのコースウェアの設計と利用の留意点,科教研報,Vol.7No.57-121993

平賀伸夫・大野浩史・福地昭輝:個別学習へのコンピュータの利用−中学校における粒子概念の学習を通して−,科学教育研究,Vol.17No.4168-1741993

廣瀬治男・片山滋友・丹羽次郎・清水紘司・井上正也・大嶋建次・西野聰・前迫孝憲:CDROMNAPLPSを組み合わせたCAIシステムの開発,科教研報,Vol.1No.627-321987

Masakatsu Hirose John T. ShimozawaUses of Microcomputer Displays for Science education- Necessities and present status-,科学教育研究,Vol.13No.2109-1141989

星野敦子・村瀬康一郎・後藤忠彦:コンピュータ利用教育の研修の効果を規定するイメージ因子の分析,科学教育研究,Vol.16No.4200-2081992

細川晃子:女子大生の「コンピュータ」に対するイメージの変容,科教研報,Vol.5No.221-24.1990

堀田龍也・見米宏:ハイパーリンク型学習ソフトを利用した授業における教師の役割−小学校向け市販ソフトによる学習過程の分析から−,科教研報,Vol.6,No.249-541993

家野等・森一夫,1994,理科学習におけるmisconceptionに関する研究−Prologを用いた解析によるmisconceptionの解消−,科学教育研究,Vol.18No.4216-2221994

井口磯夫:学校教育へのCAIの導入と利用に係わる課題−東京都におけるコンピュータ利用の実践例を通して−,科教研報,Vol.1No.581-841987

飯田賢一・大場勇治郎:「演算増幅器とアナログ計算機」の実験,科学教育研究,Vol.12,No,4,143-148,1988.

飯田賢一:パソコンを利用した分光測定,科学教育研究,Vol. 18No.130-341994

今榮國晴:中学生および高校生のコンピュータ経験−1984年以後の変化−,科教研報,Vol.6No.347-501991

居波裕:岐阜北高等学校における数学CAIコースウェア開発の利用と軌跡のコースウェアについての考察,科教研報,Vo.2No.325-281987

井上光洋・堀口秀嗣・西之園晴夫:OECDCERI国際プロジェクト「教育と新情報技術」の研究動向,科教研報,Vol.86No.19-121986

板倉安正・松田純雄:技術科教育における「情報基礎」のカリキュラムの考え方,科教研報,Vol.1,No.2,7-10,1987.

伊藤潔:古文の文法学習についてのコンピュータ利用の一例,科教研報,Vo.2No317-201987

神志那良雄:大学物理教育へのコンピュータ利用,科教研報,Vol.4No.237-381989

川本佳代・篠原文陽児:ハイパーメディアとナビゲーション,科教研報,Vol.5No.255-581990

菊地義之・二口邦夫:ToolBookによるコースウェア開発ツールの開発,科教研報,Vol.8 No.27-121993

Suteo KimuraKazuhiko NakayamaAkifumi OikawaMorio Yoshie The MILESTONE CAI System - An Open-ended and APL based Stand-alone/TSS CAI-,科学教育研究,Vol.7No.269-841983

木村捨雄:情報科学基礎教育としての情報教育−コンピュータ教育と情報科学との比較−,科教研報,Vol.1No.229361987

木村捨雄:「情報活用」から「情報創造」の教育−情報化における教育のパラダイムシフト−,科教研報,Vol.5No.433-381991

北垣郁雄:ファジィ積分による意識調査のデータ解析法の開発とCAI調査への応用(1)〜ρ-ファジィ測度による,科教研報,Vol.2No.257-621987

北垣郁雄・谷口雄治・桜井慎士:CAIの意識調査と職業能力開発,科学教育研究,Vol.14No.3147-1511990

倉井庸維・土橋嘉衛・篠原文陽児:高等学校普通科におけるコンピュータ教育とカリキュラム開発,科教研,Vol.86No.11-41986

倉井庸維:高等学校数学におけるグラフ電卓を用いた授業実践に関する研究,科教研報,Vol.8No.51-61994

倉田通男・余田義彦・山野井一夫:小学校国語科におけるスタディノート・データベースの活用,科教研報,Vol.8No.421-261994

桑澤文秀:コンピュータ導入を前にした教職員の研修について,科教研報,Vol.2No.439-421988

教育工学研究成果刊行委員会(代表 大塚明郎):教育工学の新しい展開,第一法規出版,pp.6521977

益子典文・木村捨雄:学習者理解モデル構築に関する基礎研究,科教研報,Vol.1No.221261987

益子典文:現職教員のための衛星通信教育システムに関する基礎的研究-通信衛星を利用した統計指導者養成講習会を通して−,科教研報,Vol.10No.381-861996

松田稔樹:普通高校向け情報教育カリキュラムに関する一考察〜情報に関する倫理観をどう育てるか〜,科教研報,Vol.2No.237421987

宮地功:算術代入文CAIによる学習経験が及ぼす影響−正答率と所要時間における変容−,科学教育研究,Vol.16No.4178-1841992

宮脇亮介・牧原由紀:コンピュータゲームの面白さの学年・性別による分析−理科学習環境への応用と展望,科学教育研究,Vol.17No.284-901993

森本光生:新学習指導要領とコンピュータ,科学教育研究,Vol.13 No.146-491989

村上優・松川雅美・橋本雅子:幼児教育におけるコンピュータ利用−大根栽培を中心として−,科教研報,Vol.6No.121-221991

村井護晏・牧野治敏・柴田雅雄:教育実習事前指導のための、皮膚抵抗反応を指針としたVTR制御タイプCAI教材の開発−皮膚抵抗反応を指針とすることの理論的背景について,科学教育研究,Vol.17No.126-361993

村瀬康一郎:教育文献情報データベースの流通と利用における課題−国立教育研究所と教育センターにおける教育実践資料の流通利用の現状と課題−,科教研報,Vol.1No.3161987

Koichiro MuraseHatsumi IwataTadahiko GotoAtsuko HoshinoDevelopment of Software Tools for Learning and Teaching in the Classroom,科学教育研究,Vol.16No.3126-1391992

永野和男・西之園晴夫:教育シソーラス作成のための基礎資料としてのキーワードの選定(T)−電子計算機による用語の抽出方法とその適用効果−,科学教育研究,Vol.5No.115-211981

永野和男:EDMARS一般利用のためのソフトウェアの開発,科学教育研究,Vol.10N0.3114-1201986

Eizo NagasakiHand Held Calculators in Mathematics Education of Present State in Japan,科学教育研究Vol.11No.263-711987

中嶽治麿:小学校における教育情報システムの開発に関する研究,科学教育研究,Vol.13No.3116-1251989

中川敏之・吉崎静夫:算数科における児童の学習ストラテジーに関する研究−文章題の問題解決過程に外言思考法を適用して,科学教育研究,Vol.16No.4161-1681992

中村直人・竹谷誠:数学問題解決のための学習支援システム−問題解決方略に基づく探索学習−,科教研報,Vol.6No.333-381991

中沢保生・田中豊雄・丹羽義信・金田正也・斉藤洋典:外国語学習における音声つき静止画再生装置の適用に関する基礎的研究−CDROMMSX2/CAIシステムによる多様シンボル利用学習の実験的考察(2)−,科教研報,Vol.1No.621-261987

成田喜一・伊藤勝司:ビデオのランダムアクセスを取入れたCAIシステム,科教研報,Vol.2 No.1 33361987

西之園晴夫・永野和男:教育シソーラス作成のための基礎資料としてのキーワードの選定(U)−教育分野について抽出した用語の問題点−,科学教育研究,Vol.5No.3113-1191981

Haruo NishinosonoComputer Application in Teacher Education - Toward a Self-Instruction System for Teachers-,科学教育研究,Vol.7No.260-681983

能田伸彦:コンピュータと算数科の指導−授業の構成を中心に−,科教研報,Vol.1No.593-961987

大川ち津る:生物学習におけるパソコンの活用,科教研報,Vol.3No.529-341989

奥山拓雄・竹田洋二・西原口伸一・向平泱・篠原文陽児:生徒の思考と活動を促進する中学校「情報基礎」の実践と評価,科教研報,Vol.4No.437-421990

大村彰彦・山口義孝・清水純一・佐藤勝彦:フレーム型CAIコース「情報基礎」シリーズの開発,科教研報,Vol.3No.15-81988

尾崎康弘:数学教育へのパソコン導入の試みU,科教研報,Vol.2No.117221987

佐伯昭彦:三角関数のグラフにおける線形変換概念を理解する教材開発−グラフ電卓を活用した教材−,科教研報,Vol.9No.523-281995

坂口喜啓・桝見和孝:中学校における情報教育カリキュラム−技術教育実験の計測におけるパソコンの活用−,科教研報,Vol.2,No.6,47-52,1988.

Takashi SakamotoInstructional Design by COMET Method: Its System and Effectiveness,科学教育研究,Vol.3No.4165-1861979

坂谷内勝・村本紘:金沢工業大学CAIシステム(KAPITAL)の教師支援機能について,科教研報,Vol.3No.21-61988

清水克彦:問題解決型支援システムに関する基礎的考察,科教研報,Vol.1No.51-61987

John T. Shimozawa Use of Microcomputers in Chemical Education,科学教育研究,Vol.5No.4177-1881981

篠原文陽児:学校教育におけるCAIとカリキュラム設計−概念形成の統合化を図る理科チュートリアルCAIカリキュラム−,科教研報,Vol.1No.585-901987

篠原文陽児:情報科学・情報社会と「情報基礎」カリキュラム,科教研報,Vol.4,別冊,55-621990

篠原望・高沖武・片平克弘・奥村清:小学校中学年児童を対象にしたコンピュータを用いての校庭の植物検索,科学教育研究,Vol.16No.251-591992

菅井勝雄:コンピュータ教育における教師の基礎能力,科教研報,Vol.1No.419-221987

杉町徹:中学校美術科における色の学習を支援するソフトウェアの開発(2),科教研報,Vol.7No.335-381992

田島康匡・小林重之・大下真二郎:障害児(者)のための電話練習・会話訓練システム,科教研報,Vol.7No.525-281993

高橋等:コンピュータ・グラフィックスによる視覚教材の開発,科教研報,Vol.3No.429-341989

高峯正一・松本伸示:小学校教科学習におけるコンピュータ活用事例の分類,科学教育研究,Vol. 17No.4198-2091993

竹田洋二・篠原文陽児:情報化に対応した高校英語教育カリキュラム開発の基礎的研究(1),科教研報,Vol.6No.423-261992

Makoto TakeyaNaoto NakamuraTatsunori MatsuiAn Evaluation of the T.H.E. CAI System Based on Students’ Opinions,科学教育研究,Vol.13No.2102-1081989

田中賢二・柿原聖治・世波敏嗣:アメリカ・イギリス・西ドイツの後期中等教育における「コンピュータ科学」・「インフォルマーティク」,科学教育研究,Vol.12No.129-37. 1988a

田中賢二・柿原聖治・世波敏嗣:アメリカ・イギリス・西ドイツの前期中等教育における「コンピュータ・リテラシー」・「コンピュータ学習」・「インフォルマーティク」,科学教育研究,Vol.12No.4149-1571988b

田中賢二・柿原聖治:アメリカの地学教育雑誌の分析−データベースERICUlrichに基づいて−,科学教育研究,Vol.17No.137-431993

谷口弘一・中山和彦・清水純一・瀬川良明:マルチメディア対応の植物データベース構築システムについて,科教研報,Vol.9No.233-361994

天花寺博司:コンピュータに関する教職員の意識と現職教育,科教研報,Vol.1No.21-61987

Fumiyuki TeradaPresent Status and Future Scope of The Use of Microcomputers in Mathematics Education,科学教育研究,Vol.10No.277-831986

寺田卓三・戸高正喜:図を見てひける身近な野草の検索プログラム,科教研報,Vol.2No.39-121987

寺下陽一・坂谷内勝:大学教育におけるCAI−金沢工業大学におけるCAI利用とその効果−,科教研報,Vol.1 No.519-231987

遠西昭寿・榊原雄太郎・加藤圭司:「岩石」概念構造評価システムの開発と利用,科教研報,Vol.1No.519-241987

土田理:聴覚障害者を対象とした物理実験にコンピュータを利用する際の問題点と課題,科教研報,Vol.5No.225-281990

上谷良一・藤井當善・中安誠・大橋正規・片桐靖:CAI教材開発講座とオーサリングシステムの開発について,科教研報,Vol.1No.633-381987

渡辺健次・岡崎恭久・田中久治・江藤博文・近藤弘樹:グローバル・クラスルーム・プロジェクト(T),科教研報,Vol.9No.337-401994

山極隆:新教育課程とコンピュータ教育,科教研報,Vol.2No.533-341988

山本正明・山口和久:コンピュータを活用した課題学習−中学校数学の統計の授業での試み−,科学教育研究,Vol.18No.135-441994

屋良朝夫・吉田一晴:パーソナルコンピュータ利用による自己学習技能の開発,科学教育研究,Vol.13No.3146-1501989

安田孝美・鈴木まゆみ・横井茂樹・鳥脇純一郎:CGによる仮想空間操作を利用した立体教育支援システム,科学教育研究,Vol.17No.4210-2181993

箭内顯彦・箭内美智子・山下元・清水誠一:ファジィ理論を応用した教育評価システム−美術−,科教研報,Vol.10No.251-541995

吉田健・増見肇・黒田卓・山内祐平・前迫孝憲・菅井勝雄:学習内容から検索可能なWWW教材データベース,科教研報,Vol.9No.621-261995

吉岡亮衛・中山和彦,1987Science Education研究とMathematics Education研究の研究動向−1969年以降のアメリカにおけるERICCIJEデータベースの分析を通して−,科教研報,Vol.1No.317-241987目 次



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