重要な用語の意味と対策等

                              2005年5月4日現在

用語
あ(ア)行 アクセスログ アドレス帳のバックアップ オートコンプリート オーシーアール ...
か(カ)行 クッキー 個人情報 ... ... ...
さ(サ)行 スパイウェア ... ... ... ...
た(タ)行 ... ... ... ... ...
な(ナ)行 ... ... ... ... ...
は(ハ)行 フィッシング バックアップ(メールの-アドレス帳の- ファイル ... ...
ま(マ)行 メールのバックアップ ... ... ... ...
や(ヤ)行 ... ... ... ... ...
ら(ラ)行 リカバリー ... ... ... ...
わ(ワ)行 ... ... ... ... ...

なお、必要に応じて、「関連資料」も参照すること。

注意:以下の項目に記した対策等で処理した結果については、筆者は一切の責任を負わないので、操作や処理に当たっては、十分に留意すること。

<<アクセスログ (access log)>>
多くのWebサイトでは、アクセスした人々(visitorsということがある)の情報が、「アクセスログ」という形で記録されていることがある。その内容には、アクセスした人のドメイン名やIPアドレス、使用しているブラウザの種類、アクセス日時などが含まれるが、個人を特定できる情報を含むものではない、という。
つまり、「アクセスログ」は、当該Webサイトの保守管理や利用状況に関する統計分析のために活用されるが、それ以外の目的で利用されることはない、といわれている。(02/04/2005)

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<<スパイウェア (spyware)>>
パソコンを使うユーザーの行動や個人情報などを収集したり、マイクロプロセッサの空き時間を借用して計算を行ったりするアプリケーションソフトのこと。そこで得られたデータは、マーケティング会社など、「スパイウェア」の作成元に送られる仕組みになっている。つまり、「スパイウェア」はユーザーに気づかれないよう、ウィンドウなどを出さずに、パソコン利用時のバックグラウンドで動作するため、ユーザーは「スパイウェア」がインストールされ個人情報などが収集されていることに気づきにくい、あるいは気づかない。
「スパイウェア」は、他のアプリケーションソフトと一括してセットで配布される場合が多く、当該アプリケーションソフトをインストールする時に、利用規約に記述されている利用条件などの承諾を求められる。しかし、そこには「スパイウェア」とは記述されておらず、またこれらの規約や条件を丹念に読む人はほとんどいない。そのため、多くのユーザーは「スパイウェア」とは気づかず、「スパイウェア」ごとに、アプリケーションソフトをインストールしてしまうことになる。つまり、「スパイウェア」は事実上無断で個人情報を収集しているといわれ、プライバシー擁護団体などの消費者団体等を中心に、反スパイウェア活動が起こっている。また、「スパイウェア」は一般ユーザーの間でもおおむね不評であり、特にパソコンの扱いに慣れ、パソコンの動作を熟知しているユーザーほどスパイウェアを嫌悪する傾向があるという。
もちろん、「スパイウェア」が行なう活動の内容は、アプリケーションソフトをインストールする際に表示される利用規約や利用条件を承諾してインストールされてしまっている以上、その「スパイウェア」の動作や活動が直ちに違法と言えるものではない、ともいわれている。
なお、広告を表示する代わりに無料でソフトを利用できる「アドウェア」というソフトもあるが、「アドウェア」と「スパイウェア」の間に、直接関係はない。しかし、「アドウェア」ではユーザーに表示する広告を選別するなどの目的で情報収集を行っていることが非常に多く、かなりの割合の「アドウェア」が「スパイウェア」の機能を持っていると考えてよい。(02/04/2005)

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<<フィッシング (phishing)>>
メールやWebサイトを巧妙に細工などし、そこで得た情報を悪用するなど、インターネットを利用した偽装詐欺のこと。「Webサイトの安全性を高めるためにシステムを変更したので、再登録をお願いします」などといったメッセージで、暗証番号やカード番号などの個人情報を自主的に入力させるように仕向けることが多い。
「フィッシング」被害を防ぐためには、「個人情報を安易に入力しない」という、日頃の心がけが大切である。例えば、メールアドレスなどの表示には、特に注意したい。しかし、どれが「フィッシング」メールなのかは見た目だけでは判断しにくいため、必要に応じて必ず、Webサイトや当該の社等の担当者に直接電話などで問い合わせたり確認したりするなど、一度立ち止まって考え行動するなどが重要である。(02/04/2005)

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<<リカバリー (recovery)>>
パソコンを購入時の状態に戻すこと。パソコンには、基本ソフトウェア(あるいは、「基本ソフト」「オペレーティングシステム」「OS」ともいう。Windows、Mac OS、UNIX系OSなどがあり、キーボード等による入力やディスプレイ画面への出力といった入出力機能やディスクやメモリの管理など、多くのアプリケーションソフトから、共通して利用される基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理するソフトウェア)やアプリケーションソフトウェアなどが組み込まれているが、リカバリー作業をすることで、これらすべてが初期の状態に戻る。したがって、リカバリー作業の前には、例えば、(1)自分で作成し「マイドキュメント」などに保存した重要なファイル、(2)アウトルック・エクスプレス(OE)で受信したメール、(3)OEのアドレス帳、(4)OEのメールの送受信設定、(5)インターネット・エクスプローラ(IE)の「お気に入り」、(6)インターネットへの接続設定などは、外付けのハードディスクやCD-Rなど周辺装置の別に記憶媒体に、必ず保存(「バックアップ」という)するとよい。(13/04/2005; 30/04/2005 revised)

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<<バックアップ (backup)>>
コンピュータに保存されているデータやプログラムを、別の記憶媒体に保存することをいう。データそのものやコンピュータの破損あるいはコンピュータウイルス感染などの不測の事態い備えること、また、とシステム変更など移行時のトラブルによるデータの消失などに備えることができる。大切なメールやアドレス帳などを含めて、特に重要なデータは定期的に、バックアップする習慣をつけておくと良い。なお、WindowsXPなど最近のOSでは、「システムの復元」機能に見られるように、システムの安定性保持などのため、設定ファイルを自動的に定期的にバックアップし、復旧機能を提供しているものもある。(13/04/2005)

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<<メールのバックアップ (backup of mails)>>
アウトルック・エクスプレス(OE)を使ったメールのバックアップの手順は、(1)先ず、例えば「マイドキュメント」の中にバックアップ用のフォルダを作る、(2)OEを起動し、「受信トレイ」の中の大切なメールをいくつでも選び、先ほど作ったフォルダに「ドラッグ・アンド・ドロップ」(コピー)すれば、メールが一つずつ、ファイルとして、コピーされる、(3)外付けのハードディスクやCD-Rあるいはフロッピーディスク(FD)など別の記憶媒体に、「送る」あるいは「コピー」する。なお、反対に、別の記憶媒体等に保存したバックアップメールをOEに戻す(「復元」「リストア」などという)には、保存してあるファイルを「受信トレイ」に「ドラッグ・アンド・ドロップ」(コピー)すればよい。なおまた、別のバックアップの方法として、OEで使うメールの拡張子がdbxであることから、これを使ったバックアップの方法もある。(13/04/2005)

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<<アドレス帳のバックアップ (backup of AddressBook)>>
アウトルック・エクスプレス(OE)で使う「アドレス帳」(アドレスブック))のバックアップの手順は、(1)OEのツールバーで「アドレス帳」をクリックして「アドレス帳 -.....」(「-」にはメインユーザー」あるいはユーザー名が、記入されている)を開く、(2)メニューバーで、「ファイル」->「エクスポート」->「アドレス帳(WAB)(A)」をクリック、(3)「エクスポートするアドレス帳ファイルの選択」画面で「保存する場所(I)」を選択し、フォルダーなど指定し開いた後、「ファイル名(N)」欄にファイル名を入力して「保存(S)」をクリック、(4)エクスポートが開始され、「アドレス帳 -.....」画面で、「アドレス帳が次の場所にエクスポートされました」が表示された後、「OK」をクリック。この結果、「アドレス帳」のデータがファイルとして保存される。なお、(4)外付けのハードディスクやCD-Rあるいはフロッピーディスク(FD)など別の記憶媒体に、「送る」あるいは「コピー」しておけば、より安心であろう。一方、「アドレス帳」の復元は、(1)メニューバーで、「ファイル」->「インポート」->「アドレス帳」で、クリック、(2)「インポートするアドレス帳ファイルの選択」画面で、ドライブやフォルダを選択し指定した後、表示されたファイルから該当するアドレス帳ファイル名をクリック、(3)アドレス帳ファイル名が「ファイル名(N)」に記入されていることを確認して「開く(O)」をクリック、(4)インポートが始まり「インポートは完了しました」が表示された後、「OK」をクリック。この結果「連絡先」欄にアドレスが表示され、復元が完了したことが分かる。なお、「復元」する時には、アドレス帳が空(カラ)であることが前提であり、もし空でなく「復元」すると、アドレスは「追加」される。したがって、重要なデータとして定期的なバックアップデータを復元する場合には、バックアップの手順(1)OEのツールバーで「アドレス帳」をクリックして「アドレス帳 -.....」を開いた後、すべてのアドレスを、事前に削除するなどしておく必要がある。(13/04/2005)

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<<オートコンプリート (auto-complete)>>
キーボードからの入力について、利用者を支援し補助する機能の一つであり、パスワードなど、過去に入力したデータ(「フォームの内容」ということがある)を記憶しておき、その一部が入力されると次の入力内容を予想し表示すること。表計算ソフトのデータ入力やWebブラウザのアドレス入力などに利用され、便利である。しかし、ノートパソコンや、家族などで共用するコンピュータでは、自分のIDやパスワードで、他人が勝手にログインするなどの危険が伴うことに留意すべきである。そのため、「インターネット・エクスプローラ」(Internet Explore、IE)の「メニューバー」の「ツール(T)」の中の「インターネット・オプション(O)」の「コンテンツ」タブから「オートコンプリート(U)」を開き、「オートコンプリートの使用目的」にある3つの項目のうち、例えば、「フォームのユーザー名およびパスワード(P)」のチェックをはずしておけばよい。できれば、3つの項目すべてのチェックをはずしておけば、いっそう安心である。なお、(1)ログオンパスワードの設定(「コントロ−ルパネル」->「ユーザーアカウント」->「ユーザー名」->「パスワード設定」)と(2)スクリーンセーバーや休止状態からのパスワード設定(前者は、ログオンパスワードを設定してあれば、「画面のプロパティ」->「スクリーンセーバー」タブ->「パスワードによる保護」にチェック。また、後者は、「電源の管理」で設定できる)も、個人情報流出の防止対策として、安全と安心のため、重要である。もし、これらの設定をしないのであれば、「オートコンプリートの設定」の中の「フォームのクリア(C)」「パスワードのクリア(L)」は、必要に応じて、実行すべきである。なおまた、「インターネットオプション(O)」の「全般」タブ内の「インターネット一時ファイル」の「Cookieの削除(I)」「ファイルの削除(F)」も、時々、実行するとよい。(17/04/2005; 04/05/2005 revised)

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<<クッキー (cookie)>>
Webサーバが、アクセスしてきたユーザーのドメイン名、パスなどの情報や最後にサイトを訪れた日時、そのサイトの訪問回数などを記録することによってユーザーを識別するための、WebブラウザとWebサーバ間のやりとりの仕組み。Webブラウザをいち早く開発したNetscape Communications社によって考案され、各種Webブラウザが対応している。サーバからブラウザに送られたデータはテキストの形でローカルのハードディスク(HDD)に保存され、次回そのサイトを訪れたときにはWebサーバ側にcookieを送信する。個人情報が含まれることがあり、受け取りを拒否することも可能であるが、認証システムや、ブラウザによるサービスをユーザーごとに効果的、効率的に配信などするパーソナライズシステムの有用な要素技術の一つである。個人情報流出などの観点からは、「インターネット・エクスプローラ」(Internet Explore、IE)の「メニューバー」の「ツール(T)」->「インターネット・オプション(O)」->「全般」タブ内の「インターネット一時ファイル」の「Cookieの削除(I)」を、時に応じて、実行するとよい。(17/04/2005; 04/05/2005 revised)

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<<個人情報(personal data)>>
生存する個人に関する情報。氏名、性別、生年月日等個人を識別する情報に限らず、個人の身体、財産、職種、肩書き等に関して(「個人の属性」ということがある)、事実、判断、評価を表すすべての情報。つまり、(1)本人の氏名、(2)生年月日、連絡先(住所・居所・電話番号)、会社における職位又は所属に関する情報について、これらと本人の氏名を組み合わせた情報、(3)特定の個人を識別できるメールアドレス情報 (aiueo_kakikukeko@xyz-u.ac.jp等のようにメールアドレスだけの情報の場合であっても、日本の教育機関であるxyz-uに所属するアイウエオカキクケコのメールアドレスであることがわかるような場合等)、(4)雇用管理情報(会社が社員を評価した情報を含む)であり、コンピュータで処理されているものだけではなく、メモ書きや名刺も個人情報に該当する。法律では、個人情報取扱事業者の消費者への義務として、利用目的の通知、本人情報の開示、訂正・利用停止−−などを定めていまる。これに基づいて、自分の個人情報の扱いに不審を抱いた消費者は、企業等側が持つ自分の個人情報の内容と、その保存目的を明らかにするよう求めることができる。さらに、開示された情報に誤りがあれば訂正や削除、場合によっては利用停止も求めることができる。詳細については、首相官邸の当該ページを参照するとよい。(17/04/2005; 21/04/2005 revised)

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<<ファイル(file)>>
ワープロソフトで作った文書やペイントソフトで描いたグラフィックなど、ハードディスクやフロッピーディスクといった記憶媒体に保存されたデータやプログラムの個々のまとまりのこと。データはすべてファイル単位で記録媒体に保存され、この単位で管理される。ファイル名のあとに「.doc」「.xls」「.ppt」「.txt」「.bmp」「.jpg」「.wav」「.aif」「.mp3」「.avi」「.mpg」「.htm」「.htm」「.exe」などといった「拡張子」が付されることで、コンピュータはファイルの種類を見分ける。なお、「文書ファイル」「テキストファイル」「画像ファイル」「実行ファイル」などと表現され、一般に「ファイル」と言えば、これらすべてを意味する。(30/04/2005)

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<<オーシーアール(OCR、Optical Character Reader,Recognition)>>
スキャナやデジタルカメラから読み込んだ文字や表を含む「画像ファイル」(「イメージファイル」といわれることもある)のすべてあるいは一部を、ワードやエクセルなどで編集可能な「テキスト(文字)ファイル」に変換すること。文字通り、光学的な文字認識技術であり、読み取られた文字と、ハードディスクなどに予め保存あるいは装備されている日本語や英語などの専門用語辞書に含まれる文字あるいは単語とのマッチング処理(抽出比較評価処理)によって成り立っている。このためのソフトは、それだけで販売されていることもあり、また、スキャナなど装置に添付されてくることもある。操作および再編集等にあたっては、著作権に留意することが重要である。なお、特に、文字読み取りに特化した装置を、光学文字読取(認識)装置ということがある。一般には、機械によって印字された文字、または手書きの文字を光学的に読取って、文字コードに変換する装置である。(30/04/2005)

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