今月の学校図書館


2017/04/09

東京学芸大学附属世田谷中学校

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
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今月は、東京学芸大学附属世田谷中学校 69回生(中2)の国語「~○○な棚をつくろう~」という授業の様子をお伝えします。

 



 授業のヒントは、授業者である渡邉裕教諭が、クラフトエヴィング商會の『おかしな本棚』(朝日新聞社 2011年)から得たものです。「自分の読書を振り返り、今まで読んだ本だけでなく、これから読みたい本や気になる本も交え、自分の本棚をつくり、名前をつけてもらいます。」と生徒が聞かされたのは、12月初めのこと。そこで、図書館でも生徒に具体的なイメージをもってもらおうと、図書館の並びに研究室のある理科の先生に、子どもの頃から大人になるまでに特に印象深かった本を聞き、それを並べました。この本棚に先生がつけた名前は「大人への寄り道」です。






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 69回生は、図書館をよく利用する生徒が多い学年ではありますが、当然読書が好きではない生徒もいます。そういう生徒もひっくるめて、読書生活を振り返ってみる、というのもこの授業のねらいですが、先生のいちばんのねらいは、「文脈性」を感じてもらうことです。159名の中学生が選ぶ本の中には、当然同じ本があるはずです。しかし、一人ひとりの本棚のなかでは、違った意味をもってそこに並び、違った名前がその棚にはつけられるだろうと先生は考えました。そして、最終的には、その本棚にまつわるエッセイを書かせたい…とのことでした。







  授業構想の相談にのりながら、司書の私が思いついたのが、本棚について書かれたエッセイ「私の本棚」(新潮社編 2016)の活用です。この本は23人の著名人が自分の本棚について熱く語っている本です。一人あたりのページ数は少なく、読むのに5分もかかりません。図書館の蔵書とは別に2冊買い足し、この本を裁断し、23冊×2=46冊の冊子にして、並べました。隣にはその著名人が書いた本を一緒に並べてみました。

 生徒は、2学期末までに並べる予定の本をリストアップし、それはどこにある本か(自分の本・学校図書館の本・公共図書館の本)を書いて先生に提出したので、その一覧をもらいました。

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