今月の学校図書館


2019/01/08

東京学芸大学附属国際中等教育学校

Tweet ThisSend to Facebook | by 渡辺(主担)

 門松イラスト 透過png  新年あけましておめでとうございます門松イラスト 透過png

今年最初は、東京学芸大学附属国際中等教育学校の総合メディアセンターからお届けいたします。



 昨年度から、本校では国連のSDGs(持続可能な開発目標)を意識した授業の取り組みが増えてきました。

SDGs2015年に国連で採択され、2030年までに貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、持続可能な開発のための17の目標が示されています。

中1廊下に掲示されているSDGsの17の目標


 SDGsに関連した授業で図書館に要望があったのは、例えば中等6年生の社会の授業で「ODASDGs」関連の書籍を集めてほしいというものや、中等5年生の英語の授業では、「危機言語・少数言語」についてSDGsの視点から考えて課題に取り組ませたいので、関連資料の準備に加え、221日の「国際母語デー」の頃に、グループ発表の成果物をメディアセンター内で展示したいという依頼でした。この他にも中等1年生は冬休みの課題として、SDGsのいずれかの目標に関連した書籍を読み、3学期にビブリオバトルをおこなうことになっています。


 このように、さまざまな授業や学年でSDGsを意識した展開がみられるようになったことから、館内でも国連の広報センターのサイトから和文と英文のロゴマークを印刷し、館内前方のホワイトボードに掲示することにしました。
1から17のそれぞれのゴール目標をめくると、より詳しい内容を読むことができるよう、フックにかけて掲示しています。

 

 また昨年の秋には図書委員会とボランティア部が合同で、SDGsの関連書籍のテーマ展示「書籍でDIVESDGs」を館内でおこないました。

これは、SDGsの17の目標1つにつき、図書委員とボランティア部の生徒がそれぞれ本を選び、ポップで紹介する、というものです。

 例えば、SDGsの目標14は「海の豊かさを守ろう」です。図書委員の生徒は『さかなクンの一魚一会』(さかなクン、講談社)を紹介したのに対し、同じ目標14でもボランティア部の生徒は『魚のいない世界』(マーク・ランスキー・飛鳥新社)で本のポップを作りました。
 また目標17の「パートナーシップで目標を達成しよう」では、図書委員は絵本『おおきなかぶ』(A.トルストイ著、佐藤忠良絵、福音館書店)を紹介し、ボランティア部は『チームふたり』(吉野万理子、学研)を紹介しています。

 SDGsの目標1から17まで、それぞれの目標にあわせて生徒が選んだ本はなかなか示唆に富み、同じ本が重なるということはまったくありませんでした。

 今回は図書委員だけではなく、ボランティア部との合同だったということもあり、お互いにポップ作りにも熱がはいり、絵本あり、マンガあり、雑誌もありのなかなか工夫をこらした展示となりました。

 見学に来られた社会科の先生は、「SDGsの目標は2030年までだから、毎年継続してやったら面白いんじゃないですか?ボランティア部とだけでなく、図書委員と美化委員とか陸上部とか、いろんな生徒たちも巻き込んでみたらどうでしょう?」というアイデアもいただきました!
 これからも、SDGsはさまざまな取り組み方で、益々広げられそうです。
ところで・・・


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