本校は2000年に新校舎が建設され、小中一体型の校舎となりました。それに伴い、小学生、中学生が共に利用する小中共用の図書室ができました。しかし、本校児童、教職員ともに、ここを図書室とは呼ばすに「メディアセンター」と呼んでいます。建設当初、図書室に隣接している小中のパソコンルームと図書室を含めてメディアセンターという名称が付いていました。それがそのまま図書室の名称となったのです。
しかし、メディアセンターはとても広々として気持ちの良い場所だったのですが、子どもたちは自由に利用することができませんでした。当時は図書館司書が不在で、本も場所も管理できる者がいなかったためです。そこで、子どもたちのためのせっかくの場所をどうにかして活用しようと考え、保護者にボランティアを頼むこととなりました。それを機に、休み時間に子どもたちはメディアセンターを利用することができるようになったのです。
今では、図書館司書が常駐するようになりました。本校は、小中双方の蔵書管理や子どもの読書指導、さらには教員への授業支援に当たるために、図書館司書の業務は多忙を極めます。学期ごとに募っている図書ボランティアの方々が、返却本の配架、室内装飾などを担ってくださっているおかげで、図書館司書は子どもたちに読み聞かせをしたり読書相談に応じたりすることができています。
図書ボランティアは、一日に3~4人の方が活動してくださっています。また、おはなし会係の方々は、学期に一度、その学年の子どもたちに会った本や紙芝居を数冊選び、時にはブラックライトパネルなどを使って読み聞かせをしてくださっています。
保護者の方々の協力は、本校の図書室運営の大きな力となっています。
(東京学芸大学附属竹早小学校 司書教諭 宮嵜佐智子)
後半は、10年目を迎えた学校司書がメディアセンターの取り組みを紹介します。
た・・・楽しい い・・・いごこちのよい や・・・役にたつ き・・・きっと何かがみつかるをスローガンとし、みんなでメディアセンターを作っています。
子どもたちが生涯図書館を利用できるよう、小学2年生から中学1年まで学年に応じたオリエンテーションを行いました。小学校から中学校に橋渡しをするので、小6には日本10進分類法の他に、年鑑や国勢図会、日本のすがたを使うワークシートまた歴史の本をキーワードに基づいて、本を探し参考文献を書く練習をしました。
どの学年にも大阪の豊中市の司書に方に教えて頂いた、NDCの歌をうたい、みんなで本探しゲームを楽しみながら日本10進分類法を覚えました。
中学生は、日本10進分類法のワークシートをやり、その後自分で借りた本の参考文献を書き、その本からつながる違う分類の本を2冊選びました。
みな、いろんなつながりのキーワードを考え、センスが光っていました。
メディアセンターは、いろいろな所で展示コーナーをつくり、手に取りやすいよう工夫をしています。
例 高学年におすすめの本・3年生におすすめの本・先生方からのおすすめ本・映画・ドラマにでてくる本・図書だよりの本・季節の展示コーナー・など
9年間の学びを支え、とても大切な時期をになっているので、日々責任を感じています。子どもたちの心にそえ、色々な世界を知り、生涯学び続ける姿勢、心に残る本に出会う手助けはできればと願っています。
メディアセンターは子どもたちや保護者、教員みんなによって、支えられ、経営でき、感謝の気持ちでいっぱいです。
(東京学芸大学附属竹早小中学校 司書 岡島玲子)
図書委員によるシークレットブック
図書委員になると本の紹介ポスターを書き、文化研究発表会の時に掲示しています。
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