世界でいちばん素敵な雲の教室
2025-06-10 16:04 | by 長友 |
他の人にとっては当たり前なのかもしれないけれど、ふと、「あれって何なのだろう」、「これは何でこうなっているのだろう」、と思うことはありませんか。それを誰かに問われた時、そしてそれについて知らなかったとき、「そういえば何でだろう」、「考えたことがなかった」など、あいまいになりがちな返答をしながら、聞かれた人まで気になってくるような……。そんな疑問と、疑問に対する答えがつまった一冊です。
『世界でいちばん素敵な雲の教室』(荒木健太郎,三才ブックス,2018)
一見素朴な疑問でも、調べてみると奥深いものです。そして、今まであいまいな言葉でしか説明できなかった現象や事象に知らない格好いい名前がついていることを知ると、大人になっても心が躍ります。この本には、空はどうして青いのか、雲はどうして白いのか、そして夕焼けはどうして赤いのかなど、表題に雲とありますが、空や天候に関するQ&Aが美しい写真とともにたくさん載っています。また、雲のほかにも宇宙や鳥、夜空などがシリーズ本として出ています。
最近は雨が多く、空が青くも赤くもない日が多いですが、顔をあげて、今の空を眺めてみたくなる。そんな一冊です。
(東京学芸大学附属小金井中学校 司書 長友春陽)