ドミトリーともきんすの科学者たち
2015-04-18 10:11 | by 井谷(主担) |
昨年9月、何とも不思議なマンガが発売されました。
『ドミトリーともきんす』高野文子
中央公論新社 2014.9
ある母と娘と、その寮に下宿する学生さんたちの話なのですが、なんと!その学生さんたちとは、朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹という、後に有名な科学者となる人たちなのです。
もちろん学生さんなので、よく知られた写真と違って若々しく、、ちょっとイケメン。(特に牧野君)
朝永君とは鏡について、牧野君とは植物、雪が降れば中谷君と、またお菓子の数を巡って湯川君と対話があって、その後それぞれの著作が簡単に紹介されています。
早速理科の教諭にお見せしたらおもしろがってくれましたので、紹介されている本もなるべく注文し、理科教諭コメントとともにコーナーを作りました。
『植物記 』 牧野 富太郎 筑摩書房 2008.12
『牧野日本植物図鑑』としても有名な植物学者、牧野氏の随筆集です。
「紫陽花はアジサイではない」理由や、「武蔵野の植物について述べる」では、学芸大の有名なケヤキのお話も登場します。牧野氏の植物への深い愛情と豊富な知識がつまった1冊です。(宮口真木子教諭)
『宇宙と人間 七つのなぞ』 湯川秀樹
河出書房新社 2014.3
同じ現象を見たとき「おや、不思議だな?」と思える人と、何も気づかない人がいます。やはり、前者の方が楽しい生活を送れますね。この本は、日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹博士が、「おや?」と気づくコツを教えてくれます。どの章から読んでも大丈夫です。(村上潤教諭)
牧野記念館の隣に敷地のある学芸大学附属国際中等学校の司書さんから、美しい「ツバキとサザンカ展」のチラシと、記念館カタログを送っていただきましたので、一緒に展示しました。牧野好きの生徒が楽しそうに見ていました。
(学芸大学附属小金井中学校 司書 井谷 由紀)