初めてづくしの1年生には
2012-04-24 17:45 | by 小野寺(主担) |
入学したばかりの1年生にとって、
クラスのお友だち、先生、学校生活の一つひとつ、何もかもが初めてづくし。
毎日ドキドキしながら学校に通っていることでしょう。
そんなとき、もし先生が自分の知っている本を読んでくれたら・・・
初めてづくしの学校にも、幼稚園や保育園のときに親しんだ絵本があると知った
1年生の子どもたちは、なんともうれしそうな表情を見せます。
先日、1年生が担任の先生と一緒にマルチメディア室へやって来たので、読み聞かせをしました。
選んだのはこの2冊 ↓
『ティッチ』
(パット・ハッチンスさく・え いしいももこやく 福音館書店)
『ぐりとぐら』
(なかがわりえこ文 おおむらゆりこ絵 福音館書店)
お馴染みの本を一目見た子どもたちはさっそく、
「しってるー!」「ようちえんでよんでもらった!」「おうちにもってる!」と次々に言い出します。
それらのことばには、初めての場所で、自分が知っているものと再会したことへのうれしさ、
よく読んでもらって、自分がすきな本をまた読んでもらえることへのよろこびが込められていて、
緊張気味だった表情もすっとほころびます。
そして、この2冊の読み聞かせがおわってみれば、
読み手の私と聞き手の子どもたちの距離が一気に縮まっていることにも気がつきます。
1年生の担任の先生から、読み聞かせに何かいい本を紹介してほしいと頼まれることがあります。
そのときにも、こうした体験をお話し、
まずは多くの子どもたちが入学前に親しんできたであろう絵本をおすすめすることにしています。
(東京学芸大学附属大泉小学校 司書 小野寺愛美)