校長挨拶

ごあいさつ

 多様であることの価値が認められる時代になりました。子どもたちの個性や発達のあり方も多様です。個々の子どもの特性や発達の特徴を把握して学びのスタイルを理解し、その子に合った教育をデザインすること。それが特別支援教育です。

 本校は知的障害のある子どもたちを対象とした特別支援学校です。令和6年に創立70周年を迎えます。幼稚部、小学部、中学部、高等部からなり、幼児期から青年期までの発達段階に応じた教育を個別教育計画に基づいて行っています。そして、学習支援、生活支援、就労支援、余暇支援、それらの土台となるコミュニケーション支援、という5つの観点を教育活動の柱としています。

 本校の教育目標は、子ども一人ひとりが自立と社会参加をめざし、個性と能力を活かしながら主体的に行動できるようになることです。卒業後にも継続して支援を続けることが本校の大きな特色で、若竹会がそれを支えています。若竹会は本校の卒業生やその保護者を含む組織で、会員の好みに応じた同好会の活動や相談活動、各種のイベントなどを行っています。また、豊かな自然に囲まれた環境も本校の魅力のひとつです。

 そして、東京学芸大学の附属校として、特別支援教育を専門とする大学教員と連携し、研究に基づく教育技術の開発や、教育実践に密着した研究を共同で行っています。その成果は毎年、研究協議会を開催し広く公開しております。さまざまな専門性をもつ多数の大学教員と日常的に連携できることも本校の強みといえるでしょう。

 子どもたちの健やかな成長と幸せな生活に向けて教育と支援を充実させること、教育実践研究の成果を社会に広く発信することに努め、生涯発達支援の新しい形を提案できればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

東京学芸大学附属特別支援学校
校長 藤野 博

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