教育内容

本校の教育課程について

支援内容区分

本校の教育課程は、平成12~15年に文部科学省研究開発校として3校の大学附属特別支援学校(岩手大学教育学部附属特別支援学校・宇都宮大学教育学部附属特別支援学校・群馬大学教育学部附属特別支援学校)と共同して行われた研究において編成されたものである。教育課程の編成は、時代の要請と新しい教育観に立った要素や視点からの分類と、個別教育計画による個別の教育的ニーズの把握の結果の観点から行われた。

図1に示すように本校の教育課程は、知的障害のある幼児児童生徒の教育的ニーズに応じた支援内容として、生活支援、学習支援、就労支援および余暇支援の4つの区分と、それらの基礎・基本となるコミュニケーション支援を加えた以下の5つの支援内容区分から編成されている。

【図1】5つの支援区分

コミュニケーション支援は、発達過程の早期の中心的な課題であるとともに、卒後の社会参加や自立における重要な課題であり、さらに、学齢期全般における教育活動が成り立つ素地や意思疎通など広範囲に及ぶ概念として、全ての教育活動の基礎・基本として捉えている。さらに、コミュニケーション支援をICFの活動と参加の理念から、一人ひとりのモードや発達に応じて個別になされるコミュニケーション・スキルの支援(コミュニケーション活動支援)と、それぞれのライフステージごとに期待される対人関係への支援(コミュニケーション関係支援)とに分けて捉えた。

また、学習支援はその内容を教科学習と方法学習とに分けているが、総合的な学習の時間によって扱われている、いわゆる方法知の内容の抽出を試み、それらを教科学習とは別に括り、方法学習とした。

これらの各支援内容区分には、幼稚部から高等部までの各学部(ライフステージ)に即した支援内容を俯瞰することのできる支援内容配列表が作成されている。

 

支援内容配列表

本校の教育課程は、5つの支援内容に区分されており、それぞれが「支援内容配列表」(図2)により構成されている。

その作成意図は、学部や学年ごとに指導内容を具体的に洗い出すのではなく、系統的な支援内容を学校全体で共有するために、「支援内容配列表」の各構成要素の具体例を俯瞰できるように二次元(スコープとシークエンス)に配列することにあった。

支援内容配列表

 

個別教育計画

本校では、いわゆる「個別の指導計画」(平成11年学習指導要領)と、その作成や実施のための手順や仕組みのことを「個別教育計画」という用語で総称している。本校における個別教育計画は、幼稚部から高等部にわたる子どもの個別の教育的ニーズを把握する手続きとして、また、学校と保護者の連携の方法として、さらには、SIENシステムにおける新たな指導計画や教育課程を見直す機能を担うものとして現在まで使用されてきている。

 

SIEN(Support system for Individualized Educational Needs)システム

本校の授業作りは、図3に示す「個別の教育的ニーズ支援システム(SIENシステム)」に則って行われる。SIENシステムは、指導計画の作成にあたり、教育課程、すなわち標準のカリキュラムを基本としたアプローチと、個別のニーズから一人一人のカリキュラムを構成するというシステマティックアプローチとの両者のすり合わせによって行われる。

つまり、両者のすり合わせは、実際には個別教育計画と並行して教科等の年間指導計画や単元ごとの指導計画を立てるというプランニングの段階で行われる。

SIENシステムの特徴は、日々の授業実践における評価と反復の積み重ねが、授業環境の改善だけでなく、指導計画の修正や見直しを促し、さらには指導計画を統括している教育課程が改訂されるという不断のフィードバック機構が作用することである。個別の教育的ニーズに応えるためには、カリキュラムとシステムの両輪が持つ新たな指導計画の立て方が求められるとともに、授業評価の観点が欠かせないことを示している。


【図3】SIENシステム

 

道徳教育全体計画

食育計画

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