延岡市では、ふるさと延岡への愛着と誇り、豊かな心と自己肯定感を土台として、自他の幸せのために学び行動する子どもの育成を目指し、「幸動(こうどう)」というキーワードを延岡市内の学校教育における目指す子ども像として設定しています。
子どもたちに幸動の理念や実践が広がっている状態は、学校に安心感や居場所感があり、一人一人が自己肯定感をもって、学ぶことに意欲や意味を感じている状態であると考えます。それは同時に教職員や保護者等、学校の全ての関係者が心身ともに健やかで、学校全体としてウェルビーイングな状態になることにつながると考えています。
本プロジェクトで主に取り組みたい課題は、一言で言うと「多様な学びの実現(学びの変革)」です。個別に最適化された学び(環境)を充実させ、子どもも教職員も、保護者も幸福感に満ちた学校をつくりたいと考えています。
本市では、令和6年4月に、在籍している学校になかなか登校することができない子どもたちを受け入れるための「学びの多様化学校」を開校しました。ありのままの子どもを受け入れ、一人一人が安心して学べるカリキュラムや環境を整備し、新たな自分の可能性を見つけることができる子どもたちの育成を目指して教職員が日々奮闘しており、一定の成果も上げています。
しかし、市全体では、まだまだ不登校の子どもも多くおり、「学びの多様化学校」以外の学校でも、それぞれの実態に応じた「多様な学びの実現(学びの変革)」を目指していかなければなりません。
本市が本プロジェクトで目指すのは、「学びの多様化学校」のマインドセットを可視化して他校に広げることです。具体的には、柔軟な教育課程の編成や学習環境・形態等の工夫による効果や変容をウェルビーイングの観点から可視化して他校に広げていきたいと考えています。「学びの多様化学校」は現在在籍数が10名程度ですが、調査人数が少なくても可視化が可能な指標づくりについて一緒に研究していきたいです。そして、何が起因して・どのようなマインドセットが効いて子どもたちのウェルビーイングにつながっているのかが可視化されれば、それを用いて本市の教育ビジョンや施策を見直し、幸福感に満ちた学校づくりにつなげていきます。
多様化学校における多様な学びの実現やウェルビーイングの視点で「非認知能力」「エージェンシー」に係る、生徒用・保護者用・教職員用の指標をつくります。
指標に基づいたアンケート調査、その他調査及び測定・分析を行い、概要をまとめます。
まとめた概要を基に、「多様な学びの実現に係る延岡版ティーチング・コンパス」をつくります。
●延岡市教育委員会
●延岡市立南浦中学校学びの多様化学校分教室熊野江教室
●東京学芸大学教育ウェルビーイング研究開発プロジェクト