今月の学校図書館
11月10日に東京学芸大学で行われた「学校図書館@げんきフォーラム」にて、各附属学校司書も、展示コーナーを担当しました。フォーラムの主旨にあわせて、「科学」がテーマの展示でしたが、今月はその時の展示の様子を紹介します。
★附属大泉小学校★
どこにいるかわかる?
むしのかくれんぼ
1年生が国語で、昆虫の擬態についての説明文を学習する際、提供した資料に中・上級生向きのものも加えて館内に展示。葉っぱや枝そっくり、虫たちの見事な隠れっぷりに、他学年の子どもたちも目を凝らして見ていました。
(小野寺愛美)
★附属世田谷小学校★
食べることから学びへ
トウモロコシを食べ物としてだけではなく多面的に捉えるために実のつき方、活用の今昔、とれ高を学び、実物を五感で感じてみよう。
(吉岡裕子)
★附属竹早小中学校★
私たちにとって大切なエネルギーについて考えてみよう!
宇宙も地球も私たち人間も動物・植物もエネルギーによって存在し、生きています。限りあるエネルギー資源だけでなく、再生可能エネルギーについて調べてみませんか。
(岡島玲子)
★附属小金井小学校★
月・星・宇宙―天文学入門
ロングセラーから今年の新刊もとり交ぜて、絵本・図鑑、伝記・昔話、天文検定,理科年表、雑誌ニュートンまで様々の本を展示しました。 5月の金環日食の折に小金井小学校で撮影したものと、小惑星探査機「はやぶさ」のポスターも、貼りだしました。
(中山美由紀)
★附属小金井中学校★
ビジュアル科学本特集
文系人間には何となく敷居の高い科学書も、現在はこんなに美しいもの、見ているだけで楽しいものが多数出版されています。
テレビでも活躍中の数学者・桜井進先生の記事が新聞で大きく取り上げられていたので、 紙面を中心にコーナーを作ってみました。
(井谷由紀)
科学の本を読もう!
1年生の国語の授業の一環で、説明文の単元を学んだあとに、4類の科学の本を読んでPOPを書くという授業をしました。その時の様子の写真と、生徒が作ったPOPの一部を本と一緒に並べました。右側のおもちゃは、3年生が作った「幼児のおもちゃ」です。特にパズル的要素と、からだのしくみがわかるおもちゃを展示しました。このおもちゃを作るにあたっては、数学の本やからだのしくみの本が役立っています。
(村上恭子)
★東京学芸大学附属国際中等教育学校★
水と私たちの暮らし~持続可能な生活を考えよう!~
毎日使っている「水」。しかし水も限りある資源です。地球環境が刻々と変化していく今、私たち一人一人にできることは何でしょうか?ぜひ考えてみよう!
(渡辺有理子)
★東京学芸大学附属高校★
合意を形成する
附属高校図書館では日々多様化する授業との恊働をめざしています。 今回は『形成合意論』に関する国語+公民+物理とのコラボレーション授業において実際図書館で購入した本を展示しました。 テーマは「異なる意見の人を説得し、異なる意見をも包括し、よりよい合意形成に至る」です。
(岡田和美)
学校図書館の蔵書は0(総記)から9(文学)まで多岐にわたります。図書館=読書=文学・・・と思われがちですが、そんなことはありません。授業や行事にあわせて、様々なジャンルの本を展示し、児童・生徒の興味関心を広げるきっかけを・・・という試みはどこの学校でも日頃から行われていることでしょう。毎日利用する学校図書館だからこそ、思わず手を伸ばし、ページをめくりたくなるちょっとしたしかけ・・・が生きるのだと思っています。
文責 東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子