今月の学校図書館
10月7日、東京学芸大学学校図書館運営専門委員会のメンバー3名が、鹿児島市立武小学校を訪問しました。ちょうど10月ということで、図書館はハロウィン一色、月初めには、ガラリと印象が変わるのが、武小学校の図書館。子どもたちは。その変貌ぶりを楽しみつつ、いつもと変わらず暖かく迎えいれてくれる学校司書の瑞代先生のもとにやってきます。
様々な工夫が施された学校図書館の様子を、写真と共に紹介していただきます。
図書館は入る前から楽しそう!
館内入口に「読書月間中」のイベント紹介を貼りだしています。(毎日いろんなイベントを実施)館内に入らなくても、イベントチェックができるのです。
今月(10月)はハロウィン!
このS字書架は、毎月「作家さんフェア特集」のコーナーとして活躍しています。特集している作家さんの本を借りると、ポイントが貰えます!(ポイントごとに、しおりや貸出券のプレゼントあり。)
ハロウィンにぴったりの本を紹介!
(写真左)教頭先生手作り展示書架です。大型本の展示スペースですので、他の本棚より迫力がありますよ!
(写真右)畳コーナーは「絵本の部屋」になっています。低学年が探しやすいように、入り口付近に設置しています。
新刊コーナー 教科書に出てくる本のコーナー
(写真左)「新刊コーナー」の本棚も武小オリジナルです。新刊本の表紙が多く見られるようにピラミッド型になっています。想像以上にこの本棚、展示できますよ。
(写真右)昨年の教科書改訂に伴い、教科書に出てくる本のコーナーを広げました。子どもたちは勿論ですが、先生方にも本が探しやすくなったと好評です。
映画化された本のコーナー
児童書が映画化されたり、ドラマ化されたり・・・と子どもたちの関心も映画&テレビから「原作本」へと興味が湧いてきたので館内の中心に回転書架を設置。嬉しいことにこの回転書架は、本屋さんからのプレゼントなのです♪
楽しげなカウンター
毎日平均400~500人がやって来るカウンター。読書月間中なので、返却&貸出だけでなく、レファレンスも大変な時期ですが、曜日当番の図書委員メンバーが頑張っています。カウンターで活動しているときは、司書はカウンターに入りません!完全に彼らにお任せなのです。(笑)
1年間の様子をスクラップ
最初は「設営物の記録」として撮っていた写真だったのですが、子どもたちの様子や1年間の活動の様子等を撮り始めたら止まらなくなり・・・。最近では趣味のように年間アルバムを作成しています。
このスクラップにも記録として残していますが、武小学校図書館の特色の一つが「委員会活動」です。毎年、ジャンケンで勝ち残った精鋭たちが「図書委員」としてやってきます。歴代の図書委員さんたちが楽しく活動してくれているお陰で、後輩たちが続いてくれているのだと思います。また、先生方や保護者の方々の理解・協力もスムーズで、学校図書館運営も行いやすい雰囲気です。
今後も子どもたちの目線で図書館を盛り上げていきたいです。
紹介文…鹿児島市立武小学校司書 福田瑞代さん執筆。
平成23年度から小学校は教科書が新しくなり、武小学校でも学校図書館を活用する場面がぐっと増えたそうです。学校司書の授業支援の準備や先生との打合せの時間がますます必要になっていると、当日お話をお聞きして感じました。具体的な活用事例は、今後データベースに掲載予定ですので、どうぞお楽しみに!
(文責 東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子)