今月の学校図書館


2014/01/10

第5回文科省事業報告会 みんなで使おう!学校図書館

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
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  2013年12月23日(月)に開催された、平成25年度文科省事業報告会の模様をお伝えします。

 当サイトを運営している東京学芸大学学校図書館運営専門委員会では、平成25年度、「確かな学力の育成に係る実践的調査研究学校図書館担当職員の効果的な活用法策と求められる資質・能力に関する調査研究」を受託しました。
 9月から11月にかけて、附属世田谷小学校、附属大泉小学校、附属世田谷中学校の3校で、司書教諭が学校司書と協働で行った授業を公開し、協議を重ねてきました。


 
 この日の報告会は、3校の教員による授業実践、3校の司書による求められる司書の資質・能力についての現時点での見解、当サイトのこれまでを報告しました。最後に事業委員の先生方から今回の発表に関して、ご講評いただきました。

 (写真右は会場となった附属図書館に併設されたミニ学校図書館です。写真奥には、附属世田谷中学校の生徒が作った幼児のおもちゃも展示されています。)
  

実践報告1 「秋の天気の変化―台風の動きとその影響―」
 この実践は、データベース事例No.A0169 に掲載、当日の授業の模様は、「今月の学校図書館」 (2013年10月)で紹介しています。

【実践の成果と課題】
 司書が授業に関わることで、学びの連続性・発展性が生まれることや、最初に図書資料を用いることは、子どもたちの目的意識を高めるうえで効果的であること等が報告されました。現時点での問題点・課題として、時間割・運用面での制約があることや、附属学校の場合学級担任による裁量があるため、学級によって利用状況に差異が生まれやすいことがあげられました。

実践報告2 「神話の世界にようこそ」
 この実践は、データベース事例No.A0166に掲載、当日の授業の模様は、「今月の学校図書館」 (2013年11月)で紹介しています。

【実践の成果と課題】
 図書館で授業をすることで、神話の本を児童自らが探すという行為が見られたことや、図書館を学習の場として利用することの利点として、本がすぐ近くにある、集団で集まりやすい、作業がしやすいなどがあげられました。また司書が常勤でいることの多くの利点に気付かされた授業でした。今後は、学校図書館を活用して、どのような児童生徒を育てたいのかを明らかにしていくことが必要と締めくくりました。


実践報告3 「私の成長・幼児の生活と遊び」
 この実践は、データベース事例No.A0168に掲載、当日の授業の模様は「今月の学校図書館」 (2013年12月)で紹介しています。

【実践の成果と課題】
 図書館を活用することで、授業数の不足を補う学びにつながったこと、また授業時間の関係で、残りの発表を家庭科室で行ったところ、広さのせいか発表が散漫になっている班が見受けられました。調べる・発表するといったことでも図書館は「場」としてふさわしいのではとのことでした。今後は21世紀型の教育として「育てたい子ども像」つまり何を育てたいのかが本校の研究テーマ。このことも視野に入れ各教科での学校図書館の活用につなげたいとのことでした。


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