♪今月の学校図書館♪
本委員会では今年度、文部科学省の指定事業「確かな学力の育成に関わる実践的調査研究② 学校図書館担当職員の効果的な活用法策と求められる資質・能力に関する調査研究」を受諾し、3回の公開授業実践を行いました。
今月は、第3回として、11月12日に附属世田谷中学校で行われた家庭科担当教諭と司書による家庭科の授業実践を紹介します。
テーマ「私の成長・幼児の生活とあそび」 2年D組
この公開授業は、3年次に行っている「幼児の役立つもの、幼児のおもちゃ」の単元(データベース事例No.A0062)につらなるものとして、行われました。毎年、10月の芸術発表会では、3年生全員が作ったおもちゃが展示されます。その時にしっかり鑑賞し、興味・関心のある作品を選び、その作品のどこが気になったかについて説明できるようにという指示が先生から出されています。
3学期になると、2年生は、来年つくるおもちゃを計画する授業を図書館で行います。そのため幼児の発達段階を理解したうえで、おもちゃづくりを考えることができるように、自分達の成長を振り返る・・・というのがこの日の授業のテーマです。
前回の授業では、事前に用意した0歳~6歳時のシール状の写真1枚と、その当時のエピソードをワークシートに貼り、班ごとに調べるテーマを決めました。その後昼休みや放課後を利用して、自分が担当する年齢の幼児の発達について調べ、個人レポートとワークシートを完成させています。(昼休み・放課後の調べる様子は、11月の学校図書館の日常・レファレンスで紹介しています。)
この日の授業は、まず最初に、昨年の3年生が作ったおもちゃで遊ぶ3歳児の様子をDVDで見ました。 次に、各班の代表者が、事前にワークシートをPDFファイルにしてPCに取り込んだものをスクリーンに映し出しながら、0歳から6歳までの幼児の発達の特徴についてプレゼンテーションをしました。
聞いている側は、発表の要旨を聞き取りワークシートに書き込みます。
幼い頃の友達の写真が画面に映し出され、和やかな雰囲気のなかで発表は行われ、質疑にもしっかり答えていました。これらを聞いたうえで、自分がどのようなおもちゃを現時点でつくりたいかを書き込むワークシートが配布され、授業は終了しました。
授業後の協議会では、本校の学校図書館の日常の取組と、この日の授業について授業者からの説明の後、討議がなされました。
最初に家庭科の授業としてどうだったか・・・という観点で、さらに学校図書館を活用することの利点がどこにあったか・・・などが検討されました。
この授業実践は、指導案・ワークシートも含め、まもなくデータベースに掲載されますので、あわせてご覧下さい。
尚、 これまでの3回の公開授業実践を踏まえ、12月23日(月)に報告会を行います。こちらが当日のプログラムです。
報告会プログラム.pdf ぜひ多くの方の参加をお待ちしています。 (当サイトの
コンタクトフォームからも、必要事項を記入のうえ、コメント欄に「報告会参加希望」と書いていただければ、申し込めます。)
文責 東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子
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