今月の学校図書館
今月の学校は千葉県船橋市立塚田小学校です。
東武野田線の塚田駅に程近い学校です。
耐震工事のためベニヤ板でふさがれていた窓がやっと開放され、明るい図書館に戻りました。お日様のありがたさをしみじみ感じています。
★貸し出し・図書物流
子ども達は朝早くから図書館にやってきます。時間帯によっては、カウンターに大行列ができます。
貸し出しをさっさと済ませ外に遊びにいく子、ゆったりと座って読書する子、パソコンで検索する子、様々な始業前の時間を過ごしています。
図書館は1教室半の狭いスペースに1万冊、30学級約1000人の子ども達と教職員が利用します。今年度の児童貸出冊数は1月末現在85964冊、一人当たり87.2冊、一日平均547冊です。(教職員分も合わせると87641冊)
船橋市では小・中・特別支援学校の蔵書をデータベース化し、平成14年度から図書物流システムをスタート、週1回トラックが回り、公共図書館や市内小中学校との相互貸借ができるようになりました。
学習で大量に図書資料が必要になるとき、とても助かっています。今は、6年の国語と総合、4年5年の総合で他校図書を借りています。4年総合は国際理解です。たくさんの国を調べるので本校分もあわせ150冊の図書を有効活用しています。
子ども達は検索用PCで塚田小の蔵書だけでなく他校や公共図書館の図書資料を検索することができます。借りたいときは、司書が予約をかけ提供します。
★図書館での学習
写真は、3年生が国語「読書けいじ板」で本の紹介を書いているところです。 色を塗ってきれいに仕上げていました。出来上がった紹介文は、掲示するだけでなく、朝のスピーチでも発表するそうです。
様々な学習で図書資料は使われます。現在、4類の動物関係の書架はほとんどカラになっています。4年図工で版画の下絵を描く参考資料、5年総合で生き物の誕生と子育て調べ、1年国語「おはなし動物園」で使い、個人の楽しみで借りる子もおり・・・2年国語では、工作を自分で作り、その説明文を書くという単元に入り、今度は7類工作の図書資料がひっぱりだこです。 ★学習コーナーと百科事典
各学年の学習内容を知るために、学年だよりをもらっています。
小さなコーナーですが「学習コーナー」を作り、図書資料を並べています。
すぐ借りられてしまいます。
本校図書館は狭いため、0類をカウンター内に置いています。館内用に図鑑も一揃い。低学年が図書の時間中、高学年がカウンター内で調べ学習ということも可能です。
しかし、百科事典を日常的に使ってほしいので、1セットだけ学習コーナーの下段に置き、すぐ調べられるようにしています。
また、児童会で毎年ユニセフの募金を行うので、その時期は関係の本の展示もします。
郷土資料のコーナーには、船橋市の地図を掲示しています。
★みんなで作る学校図書館;季節の掲示と展示
1月の終わりから、節分バージョンに模様替えしました。まず図書委員掲示係が鬼の顔の折り紙をたくさん折り、いろいろな表情で顔を描いて見本を作りました。それを参考に、図書館にやってきた子ども達に顔を描いてもらい、館内や廊下の掲示板に貼りました。
司書一人では掲示も展示もマンネリ化してしまいます。七夕やクリスマスの時期には星形に切った紙に好きな本を書いてもらったり、ハロウィーンの時期にはカボチャの形の紙に顔やオススメ本を書いてもらったりします。折り紙や工作を作って「飾ってください」と持ってきてくれる子どももいて、ありがたく頂戴しています。
また、館内と廊下の掲示板には月替わりで詩も掲示しています。時々、廊下から詩を読む声が聞こえてきます。
壁の隙間のミニコーナーに、ちょっとした話題の展示もします。
廊下ガラスケースの展示。
本のカバーと小物を使っています。
クリスマス時期の星形本紹介。
★図書委員会
図書委員会は、通常の貸し出し当番の他に3つの係に分かれて活動しています。
読み聞かせ係(月曜日の読書タイムに低学年の教室を訪問し、絵本の読み聞かせを行う)・放送係(木曜日のお昼の放送で本の紹介を行う)・掲示係(季節の掲示物やPOPを作成する)です。
図書委員が読んだり紹介したりした本は、その後よく借りられます。
10月の読書祭りでは、パネルシアターや紙芝居、大型絵本読み聞かせなどのイベントを行ったり、読書郵便を配達したりして大活躍しました。
掲示係の作品。
紹介文…千葉県船橋市立塚田小学校 中村貴子さん執筆
読書祭りについては
です。
文責 吉岡裕子