今月の学校図書館


2021/02/12

東京学芸大学附属大泉小学校 マルチメディア室

Tweet ThisSend to Facebook | by 富澤(主担)

昨年2月にこのコーナーを担当してから、ちょうど1年が経ちました。マルチメディア室(本校図書館)では、長年使って、ボロボロになっていた椅子のカバーを、PTAの手芸サークル「手作り倶楽部」の皆さまに新しく作り直してもらった直後、臨時休業になってしまいました。なかなかお披露目もできませんでしたので、まずは綺麗になった館内の様子をご覧ください。登校が再開すると、来館した子どもたちからも歓声があがり、とても喜ばれています。





←ボロボロだったカバー

       
    こんなに綺麗になりました→

 
 

 
 今年度は、新型コロナウイルス感染症対策をしながら、子どもたちが安心してマルチメディア室を使えるように様々な試みをした1年でした。その結果、子どもたちの居場所の一つとして、機能し続けることができているように思います。取り組みのいくつかを、ご紹介します。

 

■読み聞かせ■

6月の登校再開から、10月末までは、司書が教室に出向いて読み聞かせを行っていました。最初にマルチメディア室で担任の先生に本の貸出手続きをしてもらうグループと、最初に読み聞かせを聞くグループ、クラスを2つに分け、前半と後半で入れ替える、というやり方をとっていました。

状況が落ち着いた11月から、クラス全員でマルチメディア室を利用するようになりましたが、読み聞かせは、密にならないよう、読み聞かせのスペースに移動するのではなく、椅子に座ったまま行い、絵本の場合は、タブレット端末で撮影しておいた絵を、大型テレビに拡大して映して読んでいます。










 開館直後から、読み聞かせそのものを継続してこられたこと、また、これまで、存在は目に入っていたものの、全く使用したことのなかったタブレット端末や、テレビを活用できるようになり、司書のスキルアップに繋がったのは良かったと思います。加えて、「拡大して見せることができるのは、読み聞かせのレパートリーには入れてこなかった本を紹介するチャンス」と思い、あまり版型の大きくない『ふゆねこさん』(ハワード・ノッツさく・え/まつおかきょうこやく、偕成社)
や、繊細な絵の『時計つくりのジョニー』(エドワード・アーディゾーニ作/あべきみこ訳、こぐま社)なども読み聞かせして、なかなか好評でした。









しかし、子どもたちが本の世界に入るまでに時間がかかる上、気も散りやすく、手ごたえを感じにくいので、読んでいて消耗しやすい、時々機器の不具合に見舞われる、写真がボケたり光ったりして見にくい場合もある、絵を指さしたりめくり方を工夫するのが難しいなど、やりにくさを感じる部分も多く、読み聞かせのスペースにギュッと集まって行う読み聞かせの良さも、改めて実感しています。


19:07 | 投票する | 投票数(4) | コメント(0)
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