みちねこさんこと木下通子さんの、新刊が2冊!
2025-10-08 10:57 | by 村上 |
学校図書館の人たちには、おなじみのみちねこさんこと、木下通子さん(元埼玉県立高校司書)が、立て続けに2冊の新刊を出されましたので、紹介します。
今月出版の、『学校司書みちねこ発!中高生のためのブックガイド』(学事出版 2025.10)は、雑誌に連載していた書評から厳選、さらに大幅に新しい本も加え、巻末にはSNSで「小説紹介動画」を発信しているけんごさんとの対談も収録しています。12の章にわけておススメの本が紹介されています。
目次は、学事出版のホームページで見ることができます。
著者のみちねこさんからもひとこといただきました!
「高校司書をしていた20代後半から、学事出版の『月刊 生徒指導』に30年、書評の連載をしていました。書評の担当をしてくれていた編集者さんから、退職記念に書評をまとめた本を出版しませんか?と声をかけてもらったのが、この本を出版したきっかけです。本が苦手な中・高校生が本を読むきっかけになる本を紹介したいと考えて、80冊の本をセレクトしました。私一人では力不足なので、第12章ではブックガイドを紹介しました。また、出版社から許可をもらって、QRコードからPOPをダウンロードできるようにしてあります。図書館での展示に、ぜひ、お役立てください。読書の秋に本を手に取ってくれる子ども達が少しでも増えますように。」
もう1冊は、『読書活動・探究学習を支援する学校図書館を活用した読書ワーク』(学事出版 2025 .8)です。こちらは、高校司書としての木下さんの経験の中から生まれた1冊です。読書が苦手な子でも楽しめる、言葉の面白さを知る、探究学習の土台となる…そんな魅力的なワークが14収録され、しかもダウンロードして使えるワークシートもついています。
学校図書館を計画的に使いたいと思っている先生にも役立ちそうですが、突然の自習タイム…などには監督の先生と司書で、有意義な時間を生み出すことも可能では?当サイトも、そのような意図も込めて運営していますが、こちらの本もぜひお役立てください。
木下さんは、退職後オフィスみちねこを立ち上げ、「本と人をつなげる」活動をはじめました。これまでは仕事がら高等学校がメインでしたが、今は校種を問わず、あるいは館種を問わず、活動の場を広げています。学校図書館界にとっても、頼もしい存在です。
(東京学芸大学附属世田谷中学校 司書 村上恭子)