保護者からの質問
2013-05-18 14:02 | by 井谷(主担) |
今までも、「お母さんに、この本借りてきてって頼まれた。」という生徒はいたのですが、
今年度は、もう少し積極的に保護者の方の利用も歓迎する旨プリントを出しました。
中学生の図書館には、児童書ももちろんありますが、
大人も読める話題書も多く所蔵しているからです。
時には親子で同じ本を読んで感想が話せたらすてきだと思います。
保護者用の貸し出しバーコードも新たにいくつか用意しましたし、
全新着図書を紹介する月1回の図書館通信も、
「特に本好きのおうちの方には、必ず見せてね!」と、
4月のオリエンテーションで、全学年に念を押しました。
そのため、今年度は保護者会の前後に図書館を覗いて行かれる方が増えたようです。
文学の棚を見る方がほとんどですが、
2類3類の図鑑をじっくり見ているお父様も。
先日「お母さんから、質問」といって、メモを持ってきた生徒がいました。
「小学生の次女が、歴史が全く苦手です。
歴史に興味が持てるような本を紹介してください。」とのこと。
まず頭に浮かんだのは『白狐魔記』 斉藤洋 偕成社
私の息子も、まさに小学生時代にこの本を読んで歴史にはまり、
その後歴史オタクへの道を歩むことになった名作です。
人間に化ける術を会得した狐が、歴史上の人物と次々関わっていく話で、
1巻では、源平の争い
2巻では、元寇の時代が舞台になっています。
(昨年 第6巻『元禄の雪』が出版されました。)
もう一冊は、おおざっぱに歴史がつかめるような気楽なもの。
本当は女の子なので『姫君の戦国史』 榎本秋 ホーム社
が良いかなと思ったのですが、ちょうど貸し出し中だったので、
『図解雑学 日本の歴史』 前沢桃子 ナツメ社 を紹介してみました。
(東京学芸大学附属小金井中学校 井谷 由紀)