「先生、うちの子に本をすすめてください!」
2013-06-17 21:57 | by 吉岡(主担) |
本をすすめるのは
保護者会で学校にきた保護者の方が訪ねてこられました。よくあることです。
「うちのSは本は好きで読むのですが、偏っています。借りてくる本を見るともうちょっと違うものも読んでほしいのですが・・・」
司書「どんなものを読んでほしいと思いますか?」
「私は、『秘密の花園』『アルプスの少女ハイジ』など、私は大好きで読んできました。古典的な物語も読んでほしいと思います」
この保護者のおたずねの児童は5年生の男の子です。
「お母様のような本を 彼は読まないと思います。」
と言ってすすめたものは 『二年間の休暇』 ジューヌ・ベルグ 福音館文庫でした。
この時以来、S君は必ず「先生、今日のおすすめの本は?」と聞きに来るようになりました。
彼は、自然科学系の本が好きです。
そこで、この後、すすめたのは、
『緑の石食い虫』 ベルンハルト クナーベ 作
西村書店
父親の書斎で見つけた不思議な石。それを持ち出した5年生の男の子。その中にいたのは石を食べて増え続けるモンスターだった。家も役所もホテルも博物館も石食い虫の被害になって・・・。
SFなのですすめてみました。
『タイムマシン』 アニリール・セルカン 作
日経BP社
日経BP社
15歳の少年たちは、スイスの学校を退学になって、世界中にちりじりになった。ところが、巨大なタイムマシンを作るため呼び集められ13人の少年 たちは仲間とタイムマシンをつくる ...。
この本もかなり興味を持ったようでした。
というようにすすめてきたら、今月に入ってから
「先生のすすめるのこの本でもいいかなあ?」と言って持ってくるようになりました。
私のレファレンスは成功だったのでしょうか?
東京学芸大学附属世田谷小学校 吉岡裕子