課題に関するレファレンスあれこれ
2013-11-11 09:34 | by 村上 |
学校司書の受ける生徒からのレファレンスには、個人的なものもありますが、授業がらみのレファレンスも少なくありません。どこまで答えたらいいのか、悩む学校司書さんもいらっしゃるのではないでしょうか?その一番の解決方法は、課題を出された先生とコミュニケーションをとることです。そして、もっとお薦めなのが、課題を出す直前の授業を図書館でやることです。もちろん授業時間の関係でなかなか難しいとは思いますが。
先日、本校の図書館で行われた家庭科の授業では、課題が出てから、提出まで3日間というタイトなスケジュールの中、どんなレファレンスがあったかを紹介します。
先日、本校の図書館で行われた家庭科の授業では、課題が出てから、提出まで3日間というタイトなスケジュールの中、どんなレファレンスがあったかを紹介します。
【課題】幼児の生活と遊び・・・に関連して、班で決めたテーマについて、自分が担当した年齢の部分を調べる
レファレンスその1 「いったい何を書けばいいんですか?」
課題の意味がわからない・・・という生徒が必ずいます。これは、単に聞いていなかったという生徒もいれば、聞いていたのだけれど、よく理解できなかった生徒もいます。今回は図書館で授業をしているので、司書も課題内容を良く把握していますから答えることができます。また、先生からの課題を掲示することも効果的です。時には締め切り日も大きく掲示しておいたりします。
レファレンスその2 「どの本みればいいですか?」「お薦めの本はどれですか?」
こういった質問する生徒は、できればわかりやすい本を手にして、手っ取り早く課題を終わらせたいと思っています。そこでまずは、「どの本が使えるかを自分で探せるようになるために、この課題がわざわざ図書館で行っているのだから、自分で探してみようね!」と答えます。ただし、本当に途方にくれている生徒には、そのテーマを聞いて、「だったらこの本をみてごらん」と手渡すこともあります。
レファレンスその3 生徒の呟きにこたえる
「私たちの班、あそびについて調べるんですけれど、私の担当0歳~1歳なんです。赤ちゃんだから、遊ばないですよね、何書いたらいいんだろう?」と言うので、「赤ちゃんはすべてのことが遊びかもしれないんじゃない?どんな運動機能が育っていくのかとか、心の発達あたりの本も読んでみたら?」とアドバイス。
「私は食事について調べてるんですけど、5歳~6歳なので、今の私たちと何も変わらないと思うんだけど・・・」と呟く生徒に、「ということは、そのぐらいで味覚とかが大人に近づいてくるということだよね。でも、まだこの年齢は、あなた達みたいに自分でジャンクフードなんか買わないでしょ?」と言ってみたら、「そうかぁ」と何やら気づいたように本棚に向かっていきました。
レファレンスその4 「この文章、意味がとれないですけど・・・」
用意した本は、中学生用ではなくて大人向きのものも多いので、確かに言葉遣いや使われている専門用語が難しかったり。少々かみ砕いて説明をしてあげると、納得!
レファレンス その5 「コピーをとって欲しいんですが・・・」
本校では、課題が出ている時にのみ、図書館の本をコピーすることができますが、今回はできるだけメモをとることを推奨しました。そしてどうしても必要があれば2枚までコピーを可としました。これが意外に良かった!つまり、どこが必要か厳選をするようになったのです。「え?コピーしてもらえたんですか?僕書いてましたよ~」と嘆くH君に、「まるごと写していたの?」聞くと、「いえ、必要なところを要約しながら書いてました」というので、「それこそ、今回やって欲しいことだったから、大正解!だよ」と一言。
レファレンス その6 「インターネット使ってもいいんですよね?」
「なるべく本で調べるようにとは、言われているけれど、信頼できるサイトなら、使ってダメとは言っていなかったでしょ。ただし、どういうサイトなら信頼できるか、ちゃんと考えてね。どんな団体が作っているサイトなのか、とかどんな人が発信しているブログなのかとかね。サイトアドレスや、アクセス日も書くようにって、資料に書いてあったでしょ。」
レファレンス その7 「参考文献って何を書くんでしたか?」
「参考文献はね、まずは誰が書いたか。なんという本か?その本を出したのは、どこの出版社なのか、そしていつ出された本なのか・・・ということが、大事なの。なぜかというと・・・」と聞かれれば答えます。こういう積み重ねがたいせつなのかもしれません。
「学校の図書館って、公共図書館より本がたくさんあるんですねぇ」と呟く生徒に、「それはそうだよ、だってこのテーマのためにこれだけの本を事前に集めているんだからね。」と私。今回も、公共図書館、附属学校図書館、大学図書館のお世話になりました。ネットワークはとっても強い味方です。
レファレンスその1 「いったい何を書けばいいんですか?」
課題の意味がわからない・・・という生徒が必ずいます。これは、単に聞いていなかったという生徒もいれば、聞いていたのだけれど、よく理解できなかった生徒もいます。今回は図書館で授業をしているので、司書も課題内容を良く把握していますから答えることができます。また、先生からの課題を掲示することも効果的です。時には締め切り日も大きく掲示しておいたりします。
レファレンスその2 「どの本みればいいですか?」「お薦めの本はどれですか?」
こういった質問する生徒は、できればわかりやすい本を手にして、手っ取り早く課題を終わらせたいと思っています。そこでまずは、「どの本が使えるかを自分で探せるようになるために、この課題がわざわざ図書館で行っているのだから、自分で探してみようね!」と答えます。ただし、本当に途方にくれている生徒には、そのテーマを聞いて、「だったらこの本をみてごらん」と手渡すこともあります。
レファレンスその3 生徒の呟きにこたえる
「私たちの班、あそびについて調べるんですけれど、私の担当0歳~1歳なんです。赤ちゃんだから、遊ばないですよね、何書いたらいいんだろう?」と言うので、「赤ちゃんはすべてのことが遊びかもしれないんじゃない?どんな運動機能が育っていくのかとか、心の発達あたりの本も読んでみたら?」とアドバイス。
「私は食事について調べてるんですけど、5歳~6歳なので、今の私たちと何も変わらないと思うんだけど・・・」と呟く生徒に、「ということは、そのぐらいで味覚とかが大人に近づいてくるということだよね。でも、まだこの年齢は、あなた達みたいに自分でジャンクフードなんか買わないでしょ?」と言ってみたら、「そうかぁ」と何やら気づいたように本棚に向かっていきました。
レファレンスその4 「この文章、意味がとれないですけど・・・」
用意した本は、中学生用ではなくて大人向きのものも多いので、確かに言葉遣いや使われている専門用語が難しかったり。少々かみ砕いて説明をしてあげると、納得!
レファレンス その5 「コピーをとって欲しいんですが・・・」
本校では、課題が出ている時にのみ、図書館の本をコピーすることができますが、今回はできるだけメモをとることを推奨しました。そしてどうしても必要があれば2枚までコピーを可としました。これが意外に良かった!つまり、どこが必要か厳選をするようになったのです。「え?コピーしてもらえたんですか?僕書いてましたよ~」と嘆くH君に、「まるごと写していたの?」聞くと、「いえ、必要なところを要約しながら書いてました」というので、「それこそ、今回やって欲しいことだったから、大正解!だよ」と一言。
レファレンス その6 「インターネット使ってもいいんですよね?」
「なるべく本で調べるようにとは、言われているけれど、信頼できるサイトなら、使ってダメとは言っていなかったでしょ。ただし、どういうサイトなら信頼できるか、ちゃんと考えてね。どんな団体が作っているサイトなのか、とかどんな人が発信しているブログなのかとかね。サイトアドレスや、アクセス日も書くようにって、資料に書いてあったでしょ。」
レファレンス その7 「参考文献って何を書くんでしたか?」
「参考文献はね、まずは誰が書いたか。なんという本か?その本を出したのは、どこの出版社なのか、そしていつ出された本なのか・・・ということが、大事なの。なぜかというと・・・」と聞かれれば答えます。こういう積み重ねがたいせつなのかもしれません。
「学校の図書館って、公共図書館より本がたくさんあるんですねぇ」と呟く生徒に、「それはそうだよ、だってこのテーマのためにこれだけの本を事前に集めているんだからね。」と私。今回も、公共図書館、附属学校図書館、大学図書館のお世話になりました。ネットワークはとっても強い味方です。
東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子
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