小学生の作った新聞の二十面体

2020-04-07 23:09 | by 渡辺(主担) |

 コロナ感染のために学校が休校となった3月。館内には普段活用している中高生ではなく、小学生の姿がちらほら。急な休校に伴い、先生方の小学生のお子さんたちが来ていたのです。子どもたちは午前中、もってきた学校の宿題をしていたのですが、午後は美術の先生が顔をだし、「退屈だよね、工作してみない?」と、簡単な新聞工作を子どもたちに教えてくれました。
 作り方はとても簡単!広げた新聞紙を斜めにクルクルと巻き、テープで止めて棒状にするだけ。この棒状にした新聞を3本作り、角と角をつなぎあわせて三角形を作ります。その三角形をたくさん作り、どんどんつなぎあわせていくと・・・

 左の写真のような立体ができあがりました!つなぎ足していくと形は複雑になり、高さは天井に届きそうです。子どもたちが喜んでくぐって遊んでいると、そこに登校日で訪れた中3の生徒たちが!すると子どもたちは、新聞のオブジェの前で両手を広げて「これに触らないでね!」「壊さないでね!」と必死にガードをしはじめたのです。生徒たちは「どうしてここに小学生が!?」と唖然とするばかり。
 
 その後作るコツを習得した子どもたちは、右の写真のようなきれいな二十面体も作って帰りました。これを見た数学の先生からは、「新学期に授業で使いたいから、このまま壊さずに残しておいてください」と頼まれたのです。
 せっかくなので4月の館内展示にしよう、と「多面体と黄金比の本」を一緒に並べることにしたのですが・・・新学期は5月の連休明けまで延期となり、4月の館内には新聞の二十面体が誰の目にもふれぬまま、ひっそりと置かれたままです。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡邊有理子)

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