家庭科の授業で中学3年生によみきかせ

2026-02-09 15:28 | by 村上 |

 家庭科の教員免許を持っているので、ピンチヒッターで中学校の家庭科の授業を担当することに。そこで、授業の始まりには、毎回絵本の読み聞かせを行った。今回の学習は「幼児のお弁当」についての学習だったので、『こしょうできまり』の絵本の読み聞かせをした。

 

『こしょうできまり』

 (ヘレン・クーパー/作・絵 かわだ あゆこ/訳

 アスラン書房 2005 978-4900656420)

 

 

 物語は、なかよしのねこ・りす・あひるが登場する。三人は、いつも役割を分担しながら、かぼちゃスープを作っている。ねこは材料を切り分け、りすは鍋をかき混ぜ、あひるは塩で味付けをするというように、それぞれが自分の役割を大切にし、協力して調理を進めている。

 仲良くスープ作りを始めた三人だったが、途中で塩がないことにねこが気づく。塩を買いにシティへ行くことになるが、迷子になりやすいあひるも「一緒に行きたい」と言ってきかない。あひるを心配するねこであったが、三人で出かけることを選ぶ。

 シティに着くと、その大きさにあひるは圧倒され、早く帰ろうとする。しかし、こしょう屋の看板を見つけたことで、「やっぱりかぼちゃスープにはこしょうも必要だ」という考えを思いつく。ねこたちのことはすっかり忘れて、気が付いた時には迷子になってしまう。なんとか再開できた三人は、なおいっそう仲間の大切なことを思う。

 

 実は、この絵本は『かぼちゃすーぷ』という絵本の続編にあたる。『かぼちゃすーぷ』は三人が仲良しだが、自分勝手を言ってけんかをしてしまう話。

 中学3年生の反応がどうか心配だったが、楽しそうに聞いていた。この授業の最後には、5歳の自分に、15歳の自分が作ってあげたいお弁当を色鉛筆で描いてもらった。図書館のテーブルに飾ったところ、友達のお弁当の絵を楽しそうに見合う姿が見られた。

(元附属世田谷小司書 家庭科講師 吉岡裕子)                                                                                


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