英語の絵本でヨガを一緒に!

2026-10-09 22:09 | by 渡辺 |

 夏の日差しが強い8月上旬、板橋区立中央図書館の一角にある「いたばしボローニャ絵本館」で、高校3年の生徒たちが、「英語の絵本の読み聞かせ会」をおこないました。彼らは高校1年生のとき、有志で英語の読み聞かせグループをたちあげ、学校の地元である練馬区の公共図書館では年数回、さらに子ども食堂のクリスマス会・・・、とあちこちで読み聞かせをおこなってきました。

 初期の頃は、絵本の選書や読み聞かせのしかたなど、司書の私が色々アドバイスをしていましたが、場数を踏むうちに図書館担当者との連絡、企画書、選書、ポスターの制作、会場のディスプレイ、とすべて自分たちだけでおこなうようなりました。本校では全校生徒の4割が海外からの帰国生で、英語が母語または母語並みに話す生徒が大勢います。彼らは日本でも多国籍の児童が増えている現状を知り、自分たちの英語力をぜひ地域活動に活かしたい、という思いが原点となったようです。

 8月のいたばしボローニャ絵本館の館内は、すでに大勢の親子連れでいっぱい。児童室の中央には絨毯敷きのガラス張りの読み聞かせ空間があり、生徒たちはそこで絵本のよみきかせをおこないました。4冊の読み聞かせのうち、参加者から大好評だった絵本がこちらです。

『My Daddy Is a Pretzel』Baron Baptiste
Barefoot Books Ltd 2004年 ISBN:9781846868993

 親子でさまざまなヨガをしていくストーリーなのですが、生徒たちは会場の子どもたちに英語で声をかけ、ゆっくり絵本と同じヨガのポースをしてしてみせました。すると子どもたちも次々同じポーズにチャレンジ。足の間から腕を通したり、背中に手をまわしたり。すんなりできる子と、苦戦して生徒に教えてもらう子も。あちらこちらで笑い声が広がり、しだいに後ろで見ていた保護者も絨毯で手足腕をのばし、同じポーズをしはじめました。もちろん私もその一人。読み聞かせが終わった直後「あ~、楽しかった!」と、大きな声をもらした男の子は、1時間後の2回目の読み聞かせにも参加してくれました。

 彼らの英語の読み聞かせ活動は、大学受験を控えしばしお休みとなりますが、この活動は別々の進路に進んだのちも、集まって続けるそうです。参加した子どもたちだけでなく、最後には保護者も一緒に楽しめるよう配慮したプログラムを組めるようになったことは嬉しい驚きでした。

(東京学芸大学附属国際中等教育学校 司書 渡邊 有理子)


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