リズミカルに読み聞かせ

2025-11-10 10:59 | by 松岡 |

 読み聞かせは同じ本でも読み手によって印象が変わるところが面白いので、学級担任や図書の時間を受け持つ先生の読み聞かせは子どもたちと一緒に私も楽しんでいます。

 音楽専科の先生が図書の時間に読んだ本がこちらです。

 『きょうはマラカスのひ』

樋勝朋巳/文・絵 福音館書店 2013年 ISBN 978-4-8340-8001-8

 クネクネさん(表紙絵のキャラクター)はマラカスが大好き。お友だちのパーマさんとフワフワさんとマラカスの発表会を行います。たくさん練習をして、いよいよ発表会の日。思わぬハプニングが起こります。

 お話の中でクネクネさんたちがマラカスを演奏しますが、その時のリズムが

「チャッ ウー チャチャ ウー チャッ ウー チャチャ ウー」

と書かれています。さて、あなたならどんな風に読みますか?

 先生はとてもリズミカルにクネクネさんたちのマラカスの演奏の部分を読んでいました。さすが音楽の先生!と心の中で「ブラボー!」と拍手喝采を送っていました。

 

 リズムを楽しめる絵本では、こちらもおすすめです。 

 『おとえほん』

エルヴェ・テュレ さく たにかわしゅんたろう やく ポプラ社 2017年

ISBN 978-4-591-15540-0

 絵本の中に登場する「まる」といっしょに「ぽん!ぽん!ぽん!」と音とリズムを楽しむことができる絵本です。「まる」が大きくなったり数が増えたり、仲間がやってきたり…と目で見て耳で聞いていっしょに声を出して遊べます。

 どちらの絵本も読み手のイメージするリズムや音程で印象が変わる作品です。

 私はあまりリズム感や音感がすぐれていないので、今回紹介した作品や歌が出てくる作品はどうも単調に読んでしまいがちなのですが、音楽の先生のリズムを真似てクネクネさんのマラカスの演奏場面はリズミカルに読めたらいいなあ、とこっそり練習してみます。

 

(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

 


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