ネアンデルタール人って?
2026-05-11 15:34 | by 中村 |
近年、ネアンデルタール人についての研究が進み、かつて長い間持たれていたイメージが大きく変わってきています。自分が中学生のときに授業で習った知識はもう塗り替えられているんだな、と驚くこともいっぱいです。
私たちホモ・サピエンスと呼ばれる人類と絶滅したネアンデルタール人は、かなり長い時期にわたり併存関係にあったとされ、アフリカ人を除く人類の全DNAの1~4%がネアンデルタール人から受け継がれているのだそうです。
また、彼らは家族生活を営み、病人を介護したり死者を手厚く葬ったりしていたようです。現在の私たちと変わらぬ、人を思う気持ちを持っていたのでしょう。
そんなネアンデルタール人についての理解を深めるための絵本が出版されました。
『はるかむかしにいたこども』
チャック・グルニンク(作) 中野怜奈(訳)
光村教育図書 2026年 ISBN:978-4-89572-172-1
ネアンデルタール人の少年の一日が、想像力豊かに描かれています。大自然の中で家族とともに暮らす少年、その日常にふと現れた、ホモ・サピエンスの少年との一瞬の出会い。こんなシーンが、きっと大昔にあったんだろうと思わせてくれます。巻末には、先史時代の暮らしを解説したページがあり理解が深まるほか、ネアンデルタール人について書かれ日本で出版されている参考文献も掲載され、もっと知りたい人を一般書へと導いてくれます。
自分たちの中に残されているかもしれない彼らの存在を感じながら、太古へと思いを馳せてみませんか。
(東京学芸大学附属竹早中学校 司書 中村誠子)