『THIS IS NOT MY HAT』(JON KLASSEN)

2026-07-10 15:51 | by 村上 |

 本校の場合は、司書がよみきかせをする機会はめったにないので、テーマ研究(中学2,3年生が、約半年かけて自分が選んだテーマを探究するという学習です。)「翻訳の世界」でのひとこまを紹介します。

 図書館には、英語の絵本と、それを日本語に翻訳した絵本をセットにして、クラスの人数分用意してあります。とは言うものの、絵本といえど、本当に易しい英文から、かなり難しい英文まであり、使い方は難しいと感じています。

 このセットが活躍するのが、英語を学びたいと言う意欲が高い生徒が、選択している「翻訳の世界」の授業です。今年も、テーブルにセットで並べて、気になった絵本を選んでもらい、先生から出された課題に取り組んでいました。ブックリスト一覧

  このテーマ研では、以前、『THIS IS NOT MY HAT』を各グループで日本語に訳して、それを発表する授業を図書館で行いました。ジョン・クラッセンの翻訳絵本を読んだことがない中学生は、迷うことなく、標準語で訳していきます。ところが、この絵本はそもそもタイトルが、『ちがうねん』(長谷川義史/訳 クレヨンハウス 2012 ISBN: 9784861012334)と、大阪弁なのです。

 この日の授業を、見学予定のICT支援員さんは、関西出身。そこで是非にと読み聞かせをお願いしました。「さぁ、ではプロの翻訳家はどんな訳文にしたか聞いてみてね」と実演。

 思ってもみなかった大阪弁での翻訳に、一同そうくるのかと驚きつつ、翻訳することの面白さを実感しました。『どこいったん』(ジョン・クラッセン/作 長谷川義史/訳 クレヨンハウス ISBN: 9784861011993)に続くこのシリーズは、シュールさが持ち味。そして大阪弁で語られることで、よりこの作品の魅力が伝わってきます。なぜ、大阪弁だったのかは、長谷川義史さんのインタビュー記事がこちらで読めます。

(東京学芸大学附属世田谷中学校 学校司書 村上恭子)


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