平成29年12月9日
HATOプロジェクト最終年度報告シンポジウムで放映
これまで各大学においては、ファカルティ・ディベロップメント(FD)やスタッフ・ディベロップメント(SD)等の教職員の資質向上のための様々な取り組みが行われてきました。
一方で教員養成大学・学部においては、高等教育機関としての基本的な能力に加え、教員の養成・研修を担当する大学教員の意識の向上や学校現場・教育委員会との連携により、学生の実践的指導力の基礎を育成する能力など「教員養成系ならではの課題や必要な知識」が存在し、それらの能力を身につけるための研修が各大学独自の内容で場当たり的に実施されてきたという問題がありました。
なお、FD・SDについては、平成27年12月の中教審答申においても教職課程を担当する教員へのFDの重要性の指摘や、またSDが大学教員に対しても平成29年4月より義務化され、教職協働の重要性が強く認識されているところです。
HATO4大学(北海道教育大学・愛知教育大学・東京学芸大学・大阪教育大学)において、各大学が有している人材や知見・知識を活かし、教員養成の質向上に向けた教職員の研修の実施や評価指標等の構築は、中教審等で指摘される以前から課題解決に向け自らの改革の一環として取り組んで来た大変重要な取り組みでした。
さらに、HATO4大学が構築した研修や評価指標等は、HATO4大学に留まらず、教員養成の高度化に向けて、今後、必要不可欠なものであり、 全国の教員養成系大学・学部の先導を行くものとして、全国的なスタンダートとなる取り組みです。