小学部の時期には、幼児期に育まれた人に対する信頼感を土台とし、自分からやろうとする主体性と、できたと思える達成感をたくさん経験することが必要です。6年間の積み重ねの中で、身辺の自立を目指し、基礎的・基本的な生活習慣をつくり上げることが大きなねらいとなります。また、学習集団の広がりに伴い、身近な人と関わる経験を通して対人関係を円滑にし、集団活動へ参加するための基盤を培うことが求められ、さらに、社会生活上のきまりなどを少しずつ身に付け、適応力をつけていくことが必要になります。親から少しずつ離れ学校集団の中で友達と関わりながら自分の得意なこと、頑張ることをたくさん経験し、中学部段階への道筋をつけていくことがこの時期に望まれます。
日常生活の指導 |
身の回りのことを一人でする習慣を身につける。 |
国語 |
ことばや身振りを理解したり、表現したりする力を育てる。ことばや身振りを使って、大人や友達とやりとりする力と態度を育てる。 |
算数 |
数、量、計算、図や形、時計や暦、金銭について、初歩的な事柄の理解を深め、それらを日常生活の中で活用しようとする能力や態度を養う。 |
音楽 |
表現及び鑑賞の活動を通して、音楽についての興味や関心を持ち、その美しさや楽しさを味わう。表現及び鑑賞の活動を通して、教師や友達とやりとりする楽しさを味わう。 |
図画工作 |
造形活動を通して、造形表現についての興味や関心をもち、表現する楽しさや喜びを味わう。造形表現を身近に感じ、楽しみ方や見方を豊かにする。 |
体育 |
様々な運動の経験を通して、自分から進んで運動をしようとする態度を養い、丈夫で動きやすい体をつくる。 |
体操・マラソン |
毎日の運動を通して、生活のリズムを整えると共に、基礎的な体の動きを身に付け、体力の向上を図る。 |
個別課題の時間 |
児童一人ひとりの教育的ニーズに対応した課題に継続して取り組む。 |
でかけよう |
地域で暮らすための基礎的な知識や技能、態度を育てる。 |
そだてよう |
植物を育てることや収穫することへの興味・関心を育てる。さまざまな道具の使い方を知り、植物の栽培に必要な基礎的な知識や技能を育てる。 |
調理 |
簡単な調理活動を通して食事への興味・関心を広げ、初歩的な調理技能を身に付けるとともに、清潔な食環境を整える経験を重ねる。 |
集会 |
大勢の友達の中でも自分の力を発揮し、のびのび活動する。さまざまな文化に触れたり、季節を感じたりして、興味関心を広げる。集団活動を通して、みんなで協力したり助け合ったりする。 |
校内宿泊がっこうに泊まろう |
身の回りのことを自分でやろうという気持ちをもつ。家庭から離れて友達と仲良く泊まり、楽しく過ごす。日程やきまりに沿って友達と一緒に楽しく活動する。 |
鎌倉へGo! |
物の管理、身辺処理など、身の回りのことを自分で行う技能や態度を養う。訪問地に関連する知識を深め、興味や関心を広げる。交通機関や公共施設などを利用して、社会的経験を広げる。友達と一緒に協力して楽しもうとする態度を養う。 |
遠足 |
それぞれの遠足のテーマや目的地を意識して遠足に参加する。遠足を通して、仲間と共に楽しい時間を共有する。交通機関や公共の場でのマナーや、集団行動のルールを身に付ける。 |
交流及び共同学習 |
さまざまな友達との触れ合いを通して、経験を広め、社会性を育む。 |
おみせをひらこう |
ものづくりの基礎的な知識・技能・態度を身に付ける。ものの売り買いに興味をもち、簡単な金銭の扱いができる。準備・運営を通して、友達と協力し合うことができる。 |