本でお花見
2026-04-01 09:05 | by 野呂 |
学校の中庭に小さなスミレが咲いていました。
校庭の桜も満開に近く、春をあちらこちらで感じられるようになりました。
春といったら「お花見」ということで、今回は「本でお花見」をテーマに低学年向けの本を紹介します。
まずは、美しい写真絵本で桜が冬から春にかけ、開花するまでの様子をじっくりとみていきましょう。

『さくららら』升井純子(文)/小寺卓也(写真)(アリス館)2021年 ISBN978-4-7520-0954-2
この絵本のなかの「さくら」は、北海道に住んでいます。
だから日本の中でも「ゆっくりと」開花しています。
さくらだって自分の中で「咲くタイミング」を決めて、「さぁてそろそろ咲かせようかな」と一歩を踏み出しているのです。
「おそくたって これがわたし ちいさくたって これがわたし」
文中の「さくら」は、新しい生活が始まる私たちに小さな勇気をくれることでしょう。
2冊目はこちらです。

『絵本〈気になる日本の木〉シリーズ 春の主役 桜』
ゆのき ようこ(文)/早川 司寿乃(絵)(理論社)2015年 ISBN978-4-652-04036-9
この本を読みながら、南から北までお気に入りの桜を見に行ってみませんか。
サクラ前線という言葉を聞いたことがあるでしょう。
あたたかい地域から寒い地域へ、南から北へと、同じ日に桜がさき始めた場所を線で結ぶとできるものです。
でもよく見るとちょっと不思議なことに気がつきます。
実は日本の中で一番早くさくのは九州のいちばん南ではなく、九州の北や四国にあるということです。
それはなぜなのでしょう、
どうぞこの絵本を読み、桜のことをもっと身近に感じてみてください。
読めばお花見がもっと楽しくなる1冊です。
さぁ、少しずつ桜についてくわしくなってきたところで
春を感じるかわいい絵本を紹介します。

『さくらのふね』きくちちき作・絵(小峰書店)2023年ISBN978-4-338-26143-2
川面に浮かぶ桜の花びらに嬉しくなったテントウムシは「さくらのふね」に乗って、山の生き物たちに春を知らせに出かけます。
友達のハチやチョウ、カタクリやニリンソウの花たち、シカやカモなどたくさんのなかまと一緒に春を喜ぶ姿がかわいらしく、じっくりと絵を楽しみながら読んでほしい1冊です。
最後は、低学年が大好きな「おばけ」がお花見をするという1冊です。

『おばけの花見』内田麟太郎(作)山本孝(絵)(岩崎書店)2008年 ISBN978-4-265-06991-0
仲良しのおばけたち、今日は楽しみにしていたお花見です。
桜も満開!あねさんの三味線にうっとりしながら楽しい時間をすごしていたおばけたちですが…ゴロゴロゴロ…雷の音が聞こえてきました。
どうやら仲間に入れてもらえなかった「かみなりさま」が怒っているようですよ。
楽しいお花見は、どうなるのでしょう?
低学年の図書の時間などに読み聞かせしても盛り上がる1冊。
「みんなで仲良く」を感じられるあたたかい絵本です。
今回紹介した以外にも「お花見」や「桜」の本はたくさんあります。
「本でお花見」をテーマに図書館に展示してブックトークや読み聞かせとコラボしてもよいかもしれませんね。
(東京学芸大学附属世田谷小学校 司書 野呂昭子)