家をめぐる

2015-06-18 12:43 | by 渡辺(主担) |

 
 みなさんの家は木造建築ですか?コンクリート?それともレンガ?藁?
世界にはさまざまな家がありますが、この絵本『こんな家にすんでいたら』では、世界のいろんな家をめぐることができます。
たとえば、スペインの洞窟住居。家の中にはいると壁はありません。洞窟の岩がそのまま壁になっているそうです。
 南アフリカのヌデベレ族の装飾家屋は、とってもカラフル!土と牛のフンでできた家の壁に、色とりどりの絵の具で模様を書くそうです。でも「ぼくも描きたい!」と男の子が思っても、壁に絵を描けるのは女性だけだそうですよ。
⇒『こんな家にすんでたら』ジャイルズ・ラロッシュ作 偕成社

そして・・・・

私は“いつか、こんな家を訪れたい!”と思ったのは、こちらの本。
『ツリーハウスで遊ぶ』ポーラ・ヘンダーソン 二見書房
世界のさまざまな木の上の空中ハウスが紹介されているのですが、まるでファンタジーのお話にでてくるようなユニークなツリーハウスばかり!そして私はタイにいたとき、ついに憧れのツリーハウスに泊まる夢を実現することができました。長い梯子をのぼって、のぼって、木の上の家は一人しか寝泊りできないスペースでしたが、眺めはとっても素晴らしい!ところが、強い風が吹くと、家ごとゆ~らゆら、、ふ~らふら、と不気味に揺れるのです。
さらに木々の触れ合うギギギ・・・という音も。
なかなか寝付けませんでしたが、この本を見るとまたツリーハウスを訪れたくなります。


 さて、どんな家でも、建築し、そこで生活するためにはお金がかかります。
ところが、建築費も生活費もかからない家が、この東京にはあるようです。そんな家を紹介しているのがこちらの一冊。
『TOKYO 0円ハウス0円生活』坂口恭平 河出書房新社⇒
0円生活ということは、文化生活とはほど遠いのかと想像しますが、大学で建築デザインを学んだ著者が取材した、隅田川沿いのブルーハウス内は、驚くべき間取りと機能を備えた家だったのです!
テレビ、炊飯器もそろい、さてさて電気はどうしているのか・・・それはこの本を読んだ人だけが知ることのできる秘密です。
 
 

 そして最後にご紹介するのは、人間の作った家ではありません。この本で紹介されている家は、日本中あちらこちらにいる鳥たちの家、すなわち「巣」です。
著者の鈴木さんは、鳥の巣にひかれご自身でも国内外の鳥の巣をコレクションされていますが、鳥の種類によって材料、場所、安全確保のための工夫の多様なこと!
ぜひ休み時間に友達と一緒に眺めてみてほしい図鑑です。
家を建てるのは人間だけではなく、鳥たち動物たちも賢い建築家だということを気づかせてくれる楽しい一冊です。

(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺 有理子)

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