教育実習で使われました!福祉・国際理解の本

2014-10-15 20:18 | by 中山(主担) |

 東京学芸大学の附属学校の2学期は、学部3年生の教育実習生がやってきます。教材として使った1冊を実習生から紹介してもらいました。

『わたしの足は車いす』 ファイニク,フランツ=ヨーゼフ作 バルハウス,フェレーナ絵 ささきたづこ訳 あかね書房 2004

 この本を、小学校3年生の道徳の授業で使わせていただきました。 私は、専攻が特別支援教育ということもあり、子どもたちに、障害を持った人のことを通じて、自分たちのことを考えてほしく、この本を選びました。
 中でも特に取り上げたのは、「
自分がふつうか、ふつうでないか」の葛藤の部分です。この部分から、「ふつう」ということについて子供たちに考えてほしかったからです。
 この本を読み聞かせ、登場人物の気持ちを整理しながら、いろんな人の「ふつう」があって、それぞれが違う、ということに気づいてもらうことを意図して授業を練りました。
 少し長めの本で大変でしたが、子どもたちに少しでも考えてもらえたので、有意義な授業となりました。
 (東京学芸大学附属小金井小学校実習生 C類特別支援教育専攻 3年 鈴木桃佳)

 3年生の隣のクラスでは、同じシリーズの『わたしたち 手で話します』 ファイニク,フランツ=ヨーゼフ作 バルハウス,フェレーナ絵 ささきたづこ訳 あかね書房 2006 が使われました。

 偕成社ホームページには「子どもの「からだ」と「こころ」「さまざまな障がい」について理解を深める本のリスト」を掲載されています。
 
 なかなかネパールの本が見つからなくて、この1冊はありがたかったと4年生の実習生にいわれた本はこれです。 『世界のともだち7 ネパール』公文健太郎 偕成社 2014

 映画『世界の果ての通学路』のパンフレットも館内に展示しておいたところ、これも3年生の授業で活躍しました。いくつかの場面から想像して、彼らが何十キロもの道のりを学校に通うことを考えてみたとのことでした。 


  (東京学芸大学附属小金井小学校 司書 中山美由紀)

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