生命科学とは
2014-06-26 16:44 | by 吉岡(主担) |
バクテリアも人間も、たった一つの細胞から。同じ生き物、同じいのち。
人間はじめすべての生き物を、一つの生命がもつDNAの総体「ゲノム」から読み解く「生命誌」を提唱した生物学者、中村桂子。
中村桂子氏の著書はなかなか難しそうなのですが、生命の不思議を知る上で、この本は子ども向けに書かれていますが、なかなか奥が深い本です。
『 『いのち愛づる姫』 中村桂子・山崎陽子 共著 藤原書店
中村桂子氏はJT生命誌研究館 館長で、生命科学の研究者です。
この本は、『堤中納言物語』の『蟲愛づる姫君』の物語で、虫を愛した姫君の話です。
毛虫は美しい蝶になる。はかない蝶ではなく生きる本質は毛虫の方にあると言って、嫌がる周りの大人たちを退けていた話です。
山崎陽子氏と共著されたものです。
難しいことをわかりやすく紹介した本だと思います。
東京学芸大学附属世田谷小学校司書 吉岡裕子