教育実習生からの相談

2012-10-11 18:24 | by 小野寺(主担) |

2学期の始業式翌日から始まった教育実習が、終了。
東京学芸大学3年生の学生さん約140名が、前期・後期それぞれ3週間ずつ本校で過ごし、
“先生”としての様々な経験を積んでいたようです。
 
放課後には、マルチメディア室に来て、授業準備のために資料を探したり、
司書に相談をしに来たりした学生さんもいました。
 
実習生から受けた相談の中から1つ紹介します
 
  Q.おおきなかぶの紙芝居はありますか? (1年生)
 
   A.司 書: 紙芝居はマルチメディア室にないので、公共図書館から取り寄せることになります。
           調べてみると、教科書(1年国語・教育出版)の絵と同じ紙芝居はないようなので、
           違う画家の絵の紙芝居になりますがよいですか? 
           導入で紙芝居を使おうと考えたのには、何かねらいがありますか? 
 
     実習生: 紙芝居だと子どもたちの興味を引けると思ったので。
 
     司 書: たしかに、紙芝居は子どもたちも興味を持って楽しく聞くかも知れませんね。
           ですが、子どもたちと一緒に本を読んでいると、子どもたちは絵本や紙芝居から
           受ける絵の印象が強く残っていると感じるのです。
          
           この「おおきなかぶ」は、この『おおきなかぶ』(内田莉莎子訳 佐藤忠良画 福音館書   
           店)が原作なので、この絵本を読んであげるという方法もありますね。
           教科書ではページ数の都合でしょうか、原作よりも挿絵が小さかったり、少なかっ   
           たりするので、もともとの絵本でまず作品全体を味わえるの魅力的なのではない   
           でしょうか。
           実習生の先生が読んでくれるのは、子どもたちもきっとうれしいと思いますよ。
           教室で、読み聞かせをするときには、座席に座ったままだと後ろの子は見えにくく   
           なるので、机を後ろに下げて全員を前の方に集めて座らせると、先生も読みやす 
           いですし、子どもたちも楽しめると思います。
        
     実習生: じゃあ、この本を借りていきます。
 
     司 書: もし、いろいろ考えた結果、紙芝居が必要ならばまた相談にいらしてくださいね。
           公共図書館から取り寄せの手続きをしますので。
           絵本の読み聞かせをしてみたいということならば、本の持ち方などのアドバイスも 
           できます。
           いずれにしても、お考えを整理して、指導教官によく相談にのっていただくとよいで   
           すね。
 
(東京学芸大学附属大泉小学校 小野寺愛美)
 
 
           

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