いのちを食べる

2012-09-11 14:45 | by 渡辺(主担) |


 高校1年生になると、1年間をかけてテーマを決め、 個人研究に取り組みます。
 このため、生徒たちはさまざまなレファンスで図書館に来ますが、 高校1年生の女子の一人は、「屠場から命を食べることを考える」 ということをテーマにしました。
 
 Aさん「この『いのちの食べ方』(森達也著.イーストプレス)以外にも
     屠殺や屠場に関する本はありますか?」
 司書 「ありますよ!たとえば・・・」
               
 
司書「この本は、著者である佐川さん自信が、屠場で長年働いた経験を書いたもので、牛や豚を解体する技術や、職場で働く人々の思いにもふれています。」
 Aさん「そうですか、題名からだとわかりませんでした。屠(ほふ)るという言葉もなじみがないですし・・・」
 
 ←『牛を屠る』佐川光彦 解放出版社
 

司書「こちらの本は屠場ではないですが、小学校にやってきた一匹の豚から命を食べることについて考える本です。この他、実際に屠場のようすが写真集になったものも、公共図書館にあるので、必要があれば団体貸し出しでかりておきますよ」
 
Aさん「ありがとうございます。きっと見るには勇気がいると思うのですが、お願いします」
 
 
←『豚のPちゃんと32人の小学生』 黒田恭史著 ミネルヴァ書房
 
 
 
司書「あと、こちらは漫画ですが、北海道の農業高校を舞台に動物を食べることが若者の眼を
通じてすごく伝わってきます。今話題ですよね!」
 
Aさん「はい、この漫画は国語のI先生から貸してもらうことになりました!」
 
司書「じゃあ、ぜひ読んだら『銀の匙』話をいっしょにしましょう!」
 
                        漫画『銀の匙』シリーズ 荒川弘 小学館→
 
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺有理子)

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