温故知新絵画

2011-06-12 23:23 | by 井谷(主担) |

3年美術では、古今東西の絵画の中から自分の好きな1作を選び、
その技法やテーマと関連のある作品を作る「温故知新絵画」制作のため、
図書館に資料探しに来ています。
 
モネやスーラ、ゴッホ、あるいは北斎や千住博などすでに決まっている生徒は、
それぞれの画集を取り出していますが・・・
「えーっと・・・」
なかなか名前を思い出せない女子が、手近にあった「神様のカルテ」の本を取り、
「こんなかんじのイラスト集、ありましたよね?」
 
この表紙は、カスヤナガトさんだから、正確にはちがうけれど、
とても似ていて、うちにある画集といえばこれだなと取り出したのが、
『BLUE 中村 佑介』   飛鳥新社
 
「これこれ! 大好きなんです!!」と、早速借りていきました。
 
その後、いつまでも7類の棚のそばをうろうろしている男子がいたので、
司書「お役に立ちましょうか?西洋画?日本画?」
生徒「う~ん、その中間っていうか・・・」
司書「えっ! じゃあ、アラブとか?」
生徒「いや、そういう意味じゃなくて、西洋画を学んだ日本人みたいな・・・」
 
特に誰というあても無いようだったので、
『日本美術館』という分厚い本を渡し、後半の明治以降を探してみるようアドバイスしました。
終業時まで熱心にページをめくっていましたが、
誰のどんな作品に決めるのか、楽しみです。
 
    (東京学芸大学附属小金井中学校   井谷 由紀)

 



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