新聞を活用した本の紹介

2025-07-29 09:28 | by 金澤 |

 市川市立冨貴島小学校に新聞を活用して本の紹介をしている展示を紹介していただきました。図書館の廊下の壁面の大きな掲示板を使っての展示です。新聞にも興味を持ってもらえ、新たな本に出会えるきっかけを作ってくれる展示です。   (編集部)

 

 本校の学校図書館には、週1回『読売kodomo新聞』が届けられます。新聞ラックに置いてあり、子供たちが自由に読めるようになっています。楽しみに読んでいる子がいる一方、読まない子も多くいて、そのまま捨ててしまうことを残念に思っておりました。何か活用方法はないかと考え、掲示物として生かすことにしました。

 気になる記事と図書館内にある関連の本をリンクして「新聞と関連の本」として紹介してみることにしました。毎回、4つの記事を選び、それぞれ関連する本を3冊選びます。3冊の本は、記事の内容にもよりますが、子供たちが親しみやすいようになるべく9類の本を含め、「図書館にはこんな本もありますよ」と興味を引くために0~8類から分類が異なるものを選ぶよう心掛けています。本の表紙と分類ラベル、それから本の紹介文の3点セットを掲示しています。

 大きな掲示物の制作にはまとまった時間と広いスペースが必要なのが悩みの種でしたが、この「新聞と関連の本」は、すき間時間でパーツを作っていける上、掲示の入れ替えもできたところから行っていけるという利点があり、想像していたより手軽に取り組むことができました。本当はもっと頻繁に入れ替えたいのですが、2学期は読書月間の掲示物あるので、無理なく1学期と3学期の2回入れ替えています。

子供たちから「あの本はどこですか?」と質問されたり、保護者からも「この掲示物好きです」とおっしゃっていただいたり、反応があることがうれしく、なんとか続けています。今後もあまり子供たちが手に取らない本にもスポットを当てられる機会として活用したいと考えています。

 

(市川市立冨貴島小学校 学校司書 野本真紀子)

 

 

 


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