大学生による展示
2025-03-14 15:51 | by 長友 |
犬と猫、海と山、和食と洋食など、毎週二つの対照的なテーマで本の展示を行っていました。こちらは館外の黒板に掲示されていたポスターの写真です。展示の作製頻度が高すぎて最初はネタ切れなど心配もしていましたが、司書の勝手な杞憂でした。回を重ねるごとにどんどん魅せ方が上手くなっていて、何より本人たちが楽しそうだったのが印象的でした。
こちらは「本みくじ」。何週間もかけ、丁寧に作成されています。時折「(くじの箱の装飾などを)立体的にしてみては?」など、大学の実習担当の教授から無茶ぶりが飛んできて頭を悩ませたりしていましたが、素敵なものになりました。くじの中身はポップのようになっています。くじを引いた生徒が本を借りにくることもありました。
他にもいくつかの展示が期間限定で行われたりもしました。例えば、ある日突然図書館に水槽が現れ、他には問いだけが書かれた紙が一緒に展示してあるだけ、いったい何が目的で……?という、不思議な水槽展示。まず図書館に水槽があるという謎とインパクトに、中学生たちは首をかしげたり面白がっていました。水槽が置かれた翌週に何か変化がある、ということでしたが、何が変わるのか司書に尋ねにきた子もいました。その時司書もどうなるのか知らなかったので、生徒たちと楽しみにしていました。ちなみに水槽はその翌週の変化の際撤去されましたが、なくなって何日かは「あれ? 水槽は?」と中学生たちに聞かれました。
非常に積極的な大学生たちのおかげで、年間を通してにぎやかな図書館になりました。そんな大学生たちを見て興味を持ったのか、中学生たちからもアプローチがあり、おすすめの本を語る会が行われたりもしました。来年度はどんな学生たちが来て、どんな風に図書館に携わってくれるのか今からとても楽しみです。
(東京学芸大学附属小金井中学校 司書 長友春陽)