『司書の一日』

2022-02-04 14:45 | by 中村(主担) |

 今月ご紹介するのは『司書の一日(暮らしを支える仕事 見る知るシリーズ)』WILLこども知育研究所編著(保育社/2021年)です。
 この本は「司書の一日を見て!知ろう!」「目指せ司書!どうやったらなれるの?」の2章から成り、司書の仕事内容や資格取得について易しく詳しくまとめられています。公立図書館と学校図書館だけでなく、国立国会図書館・病院図書室・子ども図書館・点字図書館といった様々な図書館で働く司書も紹介され、司書が活躍できる仕事場の広がりを知ることができます。なお、学校図書館のページでは本学附属世田谷小学校が登場し、学校図書館が司書によってどのように運営されているかが一日の流れを追って丁寧に説明されています。
 司書資格を取得するための費用や授業の様子、適性、キャリアアップについて、現状と課題など、これから司書を目指す人が知りたい・知っておくべき情報が分かりやすく掲載されています。

 司書という仕事は、外側からは本質を理解してもらうことがなかなか難しいものかも知れません。「カウンターに座って本の貸し借りの手続きをする人」の一日が、こんなにも多様な仕事で満たされているということを、本書を通してたくさんの人に知ってほしいと願います。

  (東京学芸大学附属竹早中学校 司書 中村誠子)

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